繋げ！【ハイキュー】 (ページ20)

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あれから、ちゃんと言いなさいって夜久からこっぴどく叱られたあとに黒尾と海がやって来た。

『誰か分からないから、まだ誰にも言いたくない』

黒尾「つってもね〜おジョーさん。」

『ほっといてって言わないだけ、マシ』

夜久「ま、俺は一応被害者の中に入ったわけだし？モンペになろうかな」

黒尾「バッカそんなことしたら悪化しちゃうでしょうが！」

『いや、でもそろそろ分かると思うの。だから本当に何もしないでほしい。だからサーブ練付き合って。』

海「俺はそれでも良いけど、狼谷は本当にそれで大丈夫なの？」

『うん。先生たちもそろそろ怪しく思い始めてる。』

海「確かに、しっかり者の狼谷がここまでになるってことは、流石に先生達も気が付くかもね」

『え、なに。海も黒尾にもバレてたってこと？？』

夜久「まあな、明らかにおかしーもん」

彼らは私を責めることは一切なくて、とにかく夜久と同じことを言ってくれた。一番欲しかったんだ。あの時も、今も。

あの時と違うのは、彼らの言う仲間というのは私の知ってるものとは少しズレているってことだった。

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そうして、特に以前から変わらない日々が続いてやってきたのは球技大会当日。

「ナイッサー！」

『はーい』

私たちのクラスは割と運動のできる人達が集まっていて、バレーの経験者も多い。お陰で初戦は息も上がらぬまま突破だ。

黒尾「狼谷サ〜ン、アンダーやるなら天井狙わないと」

夜久「バレー部なんだから入れるだけサーブすんな！」

『お黙り』

ギャラリーから自分のクラスの応援をしている黒尾と、その付き添い。その付き添いである夜久衛輔は何故いるのだろうか。

辛い！て思うことはたくさんあったけど、それよりも今、みんなといるのが楽しい。

「狼谷さん、ナイスサーブ！！」

『うん。今のも、良いスパイクだったよ』

クラスメイトとは意外にも仲は良好、夜久のジャージを汚した奴はここにはいなかった。まあ特に、バレーボールを選択した女子たちはそれなり会話をしたことがあったし。

「狼谷さんっ、！最後おねがい！！」

『任せて』

久しぶりにやるゲームが楽しくて、私は久しぶりに飛んだ。

夜久「おぉ」

黒尾「飛ぶねえ。」

『は、ははっ！！やった！』

予選、というか、上のトーナメントに進む一点を決めることが出来た。
相手はそんなに運動に肯定的ではないチームだったから、想像よりも順調に勝ち進んでいくことが出来た。

すいすい進んでいって、ついに次は決勝戦だ。