繋げ！【ハイキュー】 (ページ14)

今日:30 hit、昨日:280 hit、合計:224,194 hit

14 ページ14

合宿が終わって、私の携帯には連絡先がたくさん増えた。

梟谷の同い年の子たちとか、合宿のときにいたマネージャーのみんなとは連絡先交換したし、あかーしくんとも流れで交換することになった。

『わ、メッセージ来た。木兎くんだ』

木兎くん今度暇な日、試合見に行かない?

彼は思っていた通りにグイグイ来るタイプだった。
けど、本気で嫌だと拒否したらちゃんと引いてくれるし、普段ならあかーしくんが抑えてくれるから特に困っていることはなかった。

狼谷いいよ、いつ?

実業団チームの行う試合のチケットを貰ったからということで、声を掛けてもらった。行っていいのかはよく分かんなかったけどせっかく誘ってもらったし、とりあえず都合が良ければ行こうかなって気持ちで。

木兎くん明後日、日曜!!

スケジュール帳を確認してみれば、その日は珍しく空白だった。しょうがない、行くとしよう。

そうして、ぜひという返事をしてからまた部活に向かった。

去年からは想像もできないほどに充実している毎日で、もう本当に忙しさが楽しくて心地よかった。

夜久「お、狼谷も、」

『ん？なに？』

夜久「週末黒尾と海とテスト勉強すんだけど、お前も来いよ。学年末は範囲広いし」

『いつ？』

夜久「日曜」

部活終わり、同じ方向のみんなと歩きながら横に並ぶ夜久と話していた。

『日曜はちょっと、予定あるかも』

夜久「一日中厳しそう？時間合わせられるけど」

『ん、聞いてみる。』

時間とかを色々聞いてみると、お昼から試合があるとのこと。テスト勉強に誘われたことをそれとなく伝えたら、俺も行っていい？だって。

全然いいと思うけれど、勉強の範囲とか合わないかもしれないから大丈夫かな、なんて違う方向の心配をしていた。

『夕方以降なら大丈夫そう、どこで勉強するの？』

夜久「黒尾んとこ、場所は分かる？」

『いや、わかんない。』

夜久「じゃあ適当に迎えに行く、用事終わったら教えて」

『ありがと』

最近の黒尾は主将のあれこれで大変そう。
そのお陰で、普段学校で話すのが夜久ばっかりだ。それが嫌なわけではないし、仲良くなれて嬉しいなって思う。

けど、毎日暇な授業、暇な放課後、そしてもう慣れたように繰り返していたマネージャーやらない？とやりません。の会話が懐かしくって、もう少しこのままでいたいと考えていたのを思い出した。

夜久「じゃあまたあした！朝練でな！」

『うん、気を付けてね』

夜久「寝坊すんなよ〜」

『そっちこそね』