繋げ！【ハイキュー】 (ページ1)

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「なぁ、いい加減引き受けてくれない？」

『イヤ。いい加減諦めてくんない？』

そんな問答を、約1年間繰り返した。

胡散臭い笑みで入部届と書かれた紙を持っているこの男は、名前を黒尾鉄朗という。1年からのクラスメイトだ。

どこで聞き付けたのか、私がバレー経験者ということを知ってからは毎日のようにマネージャーになれと勧誘して来る

『私ね、今部活入ってないから。
つかバレーボール辞めたって言ったよね？』

黒尾「だから、そんなつれないこと言わないでよ〜」

『つれないことって……で、音駒って最近はどーなの？』

黒尾「おや、おやおや？興味がおありかな？？？」

『まあ、うちの学校がどのぐらいのランクなのかは気にならない？部活入ってなくても』

名前の順番のせいでよく席が前後になって、共通の話題があるせいでよく話すことがある。

決して嫌だとか言う訳では無いんだけど、やっぱりバレーボールを辞めた身だからあんまり楽しい話題ではなかった。

黒尾「見るのも嫌いなのか？」

『うーん、どうだろ。最近は避けてるから』

黒尾「じゃ、試しに練習試合覗きに来たら。」

『それは流石に迷惑だから、遠慮しとく』

黒尾「はぁ！？迷惑じゃねえって！会場ウチだし、来いよ。
今はタメにすげえのがいるんだ、きっと楽しいぜ！」

『………まぁ、気が向いたらね』

きっと夏期講習やらなんやらがあると思うから、1週間程度ある合宿のどれか1日には重なることになるんだろう。

『うん。
それはわかったんだけど、今の男バレの先輩ちょっと苦手。これオフレコね。』

黒尾「あー、そっか。」

『ん。』

黒尾「狼谷サン本当に気が向いたら来てくれんだよね？」

『うん、気が向いたら。行けたら行くね。』

黒尾「はいはーい」

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このお話の主人公、狼谷A (かみや)

音駒高校、海・黒尾・夜久と同学年ですが、お話は原作の1年前から始まります！
3人が2年生、研磨たちが1年生の頃からスタート。

狼谷さんはバレーボールの経験者で、優秀なプレイヤーでしたがある理由でバレーボールから遠ざかっていたところを黒尾を初めとする仲間たちが繋いでいって……というおはなし。

黒尾とは仲良しだけれど、恋愛要素は別の人にスポットを当てたいなと思ってます。