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「『いただきます！！！』」
そうしてやってきたのは、家にいるときに調べていたアヒージョのあるお店。
私と竜胆くんはスペイン料理がたくさんメニューにあるお店にやってきた。そして目当てのアヒージョを頼む。
もちろん、ガーリックは多めでお願いした
「すげえニンニク」
彼が笑いながら言うのもまあ、無理はない。
ガーリック多めで！とお願いしてみたところ、配膳される前からあの皿がこのテーブルに来るのだと直感するぐらいに香っていたのだ。
『竜胆くんもたべる？』
「ん」
『はい、あーん！』
「んっ、意外にイケるかも。あんまりニンニク感強くなくね？」
『ね、ちょっと期待してたよりかは強くない感じ』
それから運ばれてきた料理を2,3皿食べ終えてお店を後にした。
「なー、俺が今何言いたいかわかる？」
『うん。同じこと思ってたよ竜胆くん』
「『２軒目行こう！！！』」
そう、圧倒的に食べ足りない飲み足りない。
私よりたくさんたべる竜胆くんならなおさら、私でも足りないのにここでご飯終わり！となる訳は無かった。
家から少し遠いけれど、お酒も飲みたいからという理由で歩いていいお店を探していた。
『赤提灯のお店少ないね』
「まあ、しょうがないよな………お、ここの路地入ってみねえ？」
『いーね行こ！』
ゆっくりと狭い路地を縦一列に並んで歩いていくと、何やら路地を抜けた先には提灯が見えるような……
「A、酒ありそう！」
『居酒屋でいいの？』
「あぁ、とにかく酒飲みてえんだもん！」
ぐでんぐでんに酔っ払って、よく分からない場所で眠りたいのが本音だろう。そんなことを何度かしたことがあるって聞いたし
『じゃここでいっか、料理美味しいといいね』
色々歩いて見つけたお店は、なんともこじんまりとしたお店だった。お爺さんとお婆さんのやっている小料理屋みたいな外装だったけれど、中に入っているとそんなこともなかった。
「あらべっぴんさんに色男！いらっしゃい！」
『2人です〜！』
「奥の2人席、あそこどうぞ！」
竜胆「とりあえず生2つ、でいいよな？」
『うん、あとたこわさください！』
どうやらここは活発な感じのおば様が切り盛りしているお店のようだ、とても地域密着型のお店な感じがする。
「はい、生2つおまち！たこわさとこれ、お通しのポテトサラダね！」
どうやら、今夜は記憶がぶっ飛ぶまで飲めそうだ。
『「カンパーイ！！！」』
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作者名：HAL | 作成日時：2024年1月19日 4時
