アナタは太陽【ヒロアカ】 (ページ49)

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それからというもの、私の仕事は多忙に多忙を極めた。

ただでさえ量の増えた仕事の合間に視聴者リクエストの企画を実現させるべく準備をしたり、各ヒーローたちにアポイントを取ったりしなくちゃいけなくて。

『今日の配信はここまでね、明日は動画あがります！
エンデヴァーシリーズだよ〜本物も出てくる』

エンデヴァーやホークスは、すっかり私のチャンネルに登場するメインのメンバー、のような感じになっていてそれも受け入れられているのが嬉しかった。

それに、最近はエンデヴァーたちだけでなくしたの世代とコラボする機会も増えた。

『新年明けまして、ウラビティとお餅つき！』

『筋トレ付き合ってやったお礼に、ダイナマイトが四川麻婆作ってくれるらしい』

『エンデヴァーからショートへ、受け継がれるオタクの血』

『ミルコと義肢コンビでメリットデメリット解説！』

『プレゼントマイクのふちゃへんざラジオにお邪魔してみた！』

『イヤホンジャックとカラオケ対決 ♪』

『雄英今昔！
ゲスト : エンデヴァー、インゲニウム、クリエティ』

見返すと、本当にたくさんの種類の動画がある。

これは私や私の周りの人たちが紡いできた結果のひとつで、積もり積もって大きな平和になっている。

前みたいにオールマイトは君臨していないけど、今ではすっかり打ち解けたエンデヴァーがナンバーワンで、前よりも何だか馴染んでいるように見える。

あの戦いは、私たちの心やこの国に決して消えない傷を作ったけれど、お陰でみんながみんなに一歩ずつ寄り添うことができた。

不謹慎にも、やはりあのときの出来事には感謝してしまうのだ。

あの時に失ったものは多くて、亡くなった人はもう帰ってこないし目を覚ましてくれることも話しかけてくれることもない。

ちゃんと話を聞くと、焦凍くんたちのクラスを見ていた先生も亡くなって、クラスメイトには内通者がいて、焦凍くんは特に自分の家族も大変なことになっていて。

私が彼の立場だったら早々に心が折れてしまっていると思うし、それでも立派なヒーローしている彼らを尊敬している。

オールマイトやそれよりも前からずっと繋いできた平和と正義のバトンは今でも受け継がれていて、ちゃんとこの先の時代にも繋がっていくんだ。

『〜〜〜最後の質問！Aにとってのエンデヴァーとは？』

『エンデヴァーは、私の太陽みたいな人！

それじゃあ今日も見てくれてありがとう、次回の配信は未定だから、動画を楽しみにしてね！

告知をしたりもするよ、それではまたどこかでお会いしましょう！』