アナタは太陽【ヒロアカ】 (ページ46)

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先日のエンデヴァーとのコラボが終わったあと、トレンドは【エンデとA】とか【同級生】とかいう言葉が軒並みならんでいた。

「悪かった」

『いいよ、どうせバレるんだもん……』

「今度は生配信じゃないのでやった方が良さそうだな」

『え、今度あるの…？』

「無いのか？」

『いいよ、やるやる。ホークスとかも呼んで大所帯でやりましょうよ』

「騒がしくなりそうだな」

そうして、毎日が平和に過ぎていった。

あのときの危うさや命の危険なんて、まるで感じることのない普通の毎日。

『今日はCM撮影のあとショートの動画撮影、ドラマの打ち合わせがあって終わったら帰って動画編集！』

「Aさん、これ渡せって」

『ん？誰から？』

「秘密にして欲しいって、でも怪しい人じゃあないので移動の時にでも見てください！」

『了解です！』

マネージャーさんというか、ほぼ家族みたいな人から紙袋を受け取った。

中に入っていたのは、美味しそうなチョコレートの箱と雑誌が3部。裏面を見て中の記事の題名なんかを見た。

『(これ、炎司くんのインタビュー記事あるやつだ。ラッキー！)』

表をちゃんと見れば、表紙を飾っているのは自分だった。

最近は撮影が多くて、どの雑誌の表紙になったとか挿絵の部分に撮影したとか分からなくなってしまっている。

とても有難い話なのは確かなんだけど、やっぱり覚えきれない。

『帰ってからのんびり見るか』

その言葉のとおり、今日は仕事がすべてスムーズに進み、まだ日が落ちきらないうちに家に帰ることが出来た。

というのも、朝は日が昇る前からやっているから日が落ち切る前に帰れないと困るんだけどね。

『ただいまーーーっ！って、着信の数すご、誰』

不在着信もそうだが、タイムラインを開け！雑誌を買え！インタビュー記事を読め！というメッセージがたくさん来ていたのでまずはじめにもらった雑誌を開いた。

『エンデヴァーの強さの秘訣を探る……ほぅ』

『Q.エンデヴァーさんの強さの原点、オリジンはどこにあるのでしょうか。』

『A.学生時代に遡ります。丁度自分の周りにも不幸が続いていた最中、インターン先で事件が発生し、大切な人に助けられたこと』

『Q.大切な人、というのはやはりインターン先のプロヒーローですか？』

『A.いえ、一緒にインターンに行っていた奴です』

『Q.視聴者質問:好きなヒーローはいますか？理由と一緒に聞きたいです』

『A.自分を照らしてくれた太陽のような存在だから、昔から【ニア】というヒーローに助けられています』

『ニア、あまり聞かない名前ですね……って失礼な！』