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「〜〜〜と、いう事だ。
各自、持ち回りを確認して、どうか」
自分の持ち場を確認したあとは、なんとなく時間を過ごしていたようだ。自分より一回りも二回りも若いプロのヒーローたちが、私たちと肩を並べて会議に出席している。変な感じだ。
「なあアンタ！！サインくれ！！頼むこの通りだから！！！」
『うん、いーよ』
「嬉しい、ありがとうございます！」
うさ耳のプロヒーロー、ミルコ。
私のファンだと言ってくれた。それに、義足仲間としてウマが合うようだ。
どの企業が良いかとか、この動きをするときにはどういう仕組みを重視するべきか、のようにここまで詳しく話し込んだのは久しぶりだった。
『ミルコも私と同じところ検討するなら、ぜひこちらにご連絡を！』
ミルコ「モチロンだ！！」
にこにこ笑う少女が可愛くて、自分の年齢にも驚いてしまう
「以後お願いします、イレイザーヘッドと言います」
『イレイザー、知ってますよ。会見みましたので』
「……あまり嬉しいものではありませんね。
ウチの生徒がかなり絡んでくると思いますが、宜しくお願いします。迷惑はかけないようにするので」
『私には迷惑ぐらいかけてくれてもいいんですよ、決戦までもう少しですがお互い頑張りましょう』
「ところで、貴方は確か、エンデヴァーさんと知り合いなんじゃないですか？話さなくても？」
『さっき話しましたし……って、どうして知ってるんですか！！！』
「あ、あー……すみません。ウチのクラスに通なやつがいるもんで、つい」
申し訳なさそうな顔をしているイレイザーヘッドは、何だか以前見た会見とはイメージが全然違っていた。
もっとお堅い人だと思っていたが、かなりギャップがありそうだ。例えるなら、雨が降っている中捨てられた子猫に傘を差す不良のような
『(ま、今はそんなことどうでもいいか
それより決戦に備えて、また体を鍛えないとね)』
勝負勘、とでもいうのだろうか。そういうのも養わなくてはいけないだろう。やはりここは……
『えん……エンデヴァー、ちょっと時間貰えますか？』
「あぁ、構わない。なんだ？」
『2人だけで、いいかな』
「そうか」
思い浮かんだ案がたったひとつしか無いせいで、1番ダメな行動をしようとしている。
まあでも、これが最悪でも最善であるのは確かだ
隣の個室に移動し2人きりになったところで口を開いた。
『決戦まであまり時間ないけど……私のこと鍛えて欲しいの
戦闘は、学生時代が最後だから。だから、慣れていないために助けになると思って、…頼まれてくれないだろうか、お願い！』
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作者名：HAL | 作成日時：2023年12月29日 7時
