アナタは太陽【ヒロアカ】 (ページ17)

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とある日、炎司くんと出会ってからちょうど1年がたった頃。

私たちは雄英高校1-Aは、2年生に進級した

『炎司くんおはよう！』

轟「おはよう、早いな。」

この時に変わったことと言ったら、彼が私のことを名前で呼んでくれるようになったことだろうか。

周りのみんなが仮免取得に向けて動き始める中、私たちはレベルの上がったインターンに勤しんでいた。

2年次では、私と炎司くんのインターン先が被ることはなかった。

ただ、私と炎司くんのインターン先のヒーローがチームアップを組んだことから、また一緒に活動できた。

そしてこのインターンが、私たちが一緒にヒーロー活動をする最後の機会になった。

「そういえば、そろそろヒーロー名を決める時期じゃないか？」

炎司くん、私、私がインターンでお世話になっているプロヒーローの3人で見回りに出ているとき、そんな話題が上がった。

『あ、そういえば先生言ってたかも！』

轟「そうですね、そろそろ決めないといけない時期です。」

『炎司くん決めた？』

轟「まだだ。」

「ヒーロー名は自分をどう表すかの他にも、自分がどうなりたいか、どうありたいかという願いも込められるんだよ。
きちんと考えて、後悔のない名前にすること！」

「『はい！！！』」

私がお世話になっていたインターン先にいるヒーローは、事務所にいるサイドキックたち含めて、みんな面倒見の良い人たちだった。

まだ暗くなる前だったけど、見回りを終えたあとは炎司くんと分かれ、私はインターン先のヒーロー達と一緒に晩御飯を食べに行くことになった。

今更後悔をしたところで遅いのだが、私も炎司くんと一緒に帰れば良かったと、強く思ってしまう出来事が起こる。

「………」

『炎司くん、今……なんて？』

昨日の晩、インターン先のヒーローたち数人と一緒にご飯を食べに行っていた。はじめて入るようなお店で美味しいご飯を食べて、私たちはすっかり満腹になった。

明日が非番のヒーローたちは酒を大量に飲んで、日頃のストレスを発散しているような感じだったと思う。

そのお店から出たあと、近くで火事でも起こったのか、何やら消防車や水の個性を持ったヒーローたちが慌ただしく、一点へ駆けて行く様子を家のテレビで見た。

どうやら、プロヒーローが亡くなる事故が起こったらしい。

「親父が死んだ。」

そしてそのプロヒーローというのが、炎司くんの父親だったことを翌日の放課後に聞かされた。