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結婚式の余韻も段々覚め始めてきた頃のこと、夕食を済ませ眠気に抗うことなくベッドに潜り込んでいた。


半分冷たいままのベッドに、お風呂から上がってきた敦が潜り込んでくる。

『んぅ、まだ濡れてるじゃん、髪の毛拭いて』

千堂「なぁ、今日しよーよ」

『明日も仕事なんだけど…』

千堂「俺もだし、起こすから。いいだろ?」


髪をアップにしていない敦はどうもいつもより幼く見えて、なんというか母性のようなものがくすぐられる。

それを知ってか知らずか、彼は所謂"おねだり"をするときはこうして来る時が多いのだ。


『わ、かった……から、髪はちゃんと乾かしてきてよ』

私が了承をすると、彼はさっきまでのだらけた様子がまるで嘘のようにササッとベッドから降りて髪を乾かしに行った。

ドライヤー使って時短してる、偉い。


千堂「終わった!なあ髪乾いたろ??」

走ってきて私の前に頭を突き出す、触って確かめろということなのだろう。

『ほんとだ、ふわふわね』

千堂「よしじゃあ早速……!」

『さ、早速って………』


一気に真面目な顔になって、彼は私から掛け布団を剥ぎ取るのだ。
ちょっと肌寒くなってきた季節、ブルっと体が震えた。


千堂「こっち見て、A」

『ん、』

千堂「愛してる」


私たちが恋人だったときから、彼はよく愛の言葉を囁く。

それが何故かと考えると、何となく理由がいくつか浮かんでくるような気がしてから途中で考えることはやめた。

きっとそれが、私ができる彼への償いになると思うから。



『私も、大好き。愛してる。』

恋人だった時は好き、大好きと言ってくれたけれど、結婚してからは愛してると言ってくれることが増えた。


千堂「痛くない?」

『ん、だいじょぶ』

千堂「Aの口からどうか教えて欲しいな、俺」


『う、ん……きもちいよ、ちゃんと』

言葉に詰まりながらも、ちゃんと私の口から言葉で伝える。



外の明かりもほとんど無くなった真夜中、やっと準備が終わったと言った様子で、彼はある箱を探していた。

千堂「………あ、あれぇ?」

『ん、なに…どした』

千堂「ゴム、切らしてるみたいで……」

『ぇ、ないの?』

千堂「ちょっと待ってられる?すんごい欲しそうな顔してっけど」

半分ぐらい余裕のやさそうな顔してる。あ、やっぱ敦の手あったかい。


『いいよ、しなくても』


あぁ、いっちゃった。

これいっちゃうともう止まれないよ、わたし、私もあつしも。





『あつしとのあかちゃん、できてもいいよ』

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(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時

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