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柴「……」
『な、なんですか人の顔ジロジロ見て……』
柴「上司への報告はナシか?」
『報告……え、あっ』
バインダーを持つ手を凝視しながらそんなこと言うもんだから変なの、とも思ったけど全然変なのは私だった。
『実は、結婚しまして』
柴「もう役所に届け出たのか?一昨日は指輪してなかったよな」
『うーん、その一昨日の晩にプロポーズしてくれて、昨日届出してきました!』
柴「行動が早えな」
『善は急げって言いますしね!』
ピーンと閃きました!って気持ちも込めて伝えると、砕けた様子の柴くんは吹き出した。
何だか不思議だよね、今こんな関係を築けているのってさ。
『あ、そうだ。オーナーにも招待状送っていいですか?
良かったら八戒と柚葉ちゃん連れてきてくださいよ!』
八戒の方には敦と連名で送るつもりだけど、最近は仲が悪いわけでもないらしいからこう言ってもいいよね。
それに、私の両親は海外で芸能関係の仕事をしているから八戒とも親交があるみたい。
柴「そうだな、楽しみに待っていよう。」
『あ!二次会とかはウチのお店使わせてくれてもいいんですよー?』
柴「そういうのはきちんと予約しろ、安くしてやるから」
『やりぃ〜!』
柴オーナーには変な目で見られるけれど、やっぱり浮かせられる部分のお金は浮かせたいもんね。
今はまだ考えるのも早い気がするけど、やっぱり子どもだって欲しいしそのことを考えれば出来る貯金はするに限るので
『じゃあ帰ったら早速敦に話してみます!』
柴「それじゃあノルマを達成してから帰るように」
『はぁい、今日はまず餌やりして水槽の掃除して…って業者呼んだんですか!?』
柴「あぁ、プロに任せるのが1番だろう」
『うーん、確かにそうなんですけどね、私の仕事無くなっちゃうんですそしたら。』
柴「今日はたんまり書類整理が待ってるぞ」
『あ、まさか新規店舗の……?』
前々から何となく話は出ていたがやっぱりあれは展開する方向に固まったのか、昨日決まったのかな。
土地の申請書とか食品の提供をするにあたって色々な用意しなきゃ行けない書類とかを作成して整理しなくてはいけないらしい。
もうこれ大変なんだからね!!!!
『が、がんばりマース』
柴「帰ったら旦那が待ってるんだろう、頑張れるハズだ。」
『まあ、帰って彼がいるのは前からですけどね』
柴「相変わらず生意気な奴だな」
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晴(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時