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千堂「んー?あー、そう。うん。」

『……』ムス


ソファに座って電話をしている彼、そう、もう電話し始めてから1時間位は経っている。

千堂「だからぁー、また今度話すって言ってんだろ?」

不機嫌な態度で彼の横に座れば、彼は一瞬驚いた顔をする癖にスグに優しい顔になって頬に手を伸ばした。

千堂「え、明日?んー、どうしよっかな……」

『どーかした?』

千堂「明日、飲み誘われちゃった」


『どうせタクヤ達でしょ?いいじゃん行ってきなよ』


隣で寄っかかるのもアレだし、電話をする敦の上に反対側から抱きつくようにして座っている形になる。

当然電話との距離も近く私の声も電話の相手に届いたようで、やいのやいの言う声が聞こえていた。


『騒がしいな、誰、タケミチ?』

千堂「いや、今話してんのは山岸」

『どうりで騒がしい訳だぁ』

千堂「明日良いって、っていうか俺よりみんなの方が都合いいのかよ?」


私の行動にももう慣れたというように、電話の向こうにいる山岸との会話を続けていた。

なんだか顔を見ているのも退屈になって、イタズラを仕掛けることにする。


千堂「うん、行っても良いっ…て、!?」

"「どーしたーー?」"

千堂「いや、なっ…なんでもねえよ」


正面から背中に手を回すようにして思い切り抱きしめる、それはもう相手の心音を聞くつもりで。

しかし、私が思っていたよりも私は愛されている


抱きついた途端、驚いた途端に心臓の音が一気に大きく、そして速くなった。

その表情には照れなんてものは出ていないが、少し顔を逸らされたせいで見える耳は真っ赤だった。


『敦もカワイーじゃん。』

千堂「あー、ワリ。山岸。また連絡するわ」


"「おーおー」"


『あれ、電話終わり?』

千堂「構ってやんないとな、寂しんぼがいるから。」

『分かってんならもっと早く切り上げてくれて良かったじゃんばか。』


電話が切れたことをきちんと確認してから彼の首に手を回した。

それから額同士をくっ付けて、キスをする。



昨日もしたばっかでしょ?って言えば、俺はいつでもしたいの。って私の背中に手を回して下着を外そうとするのだ。

確かに、上から座っているから彼の身体に出てしまう今の気持ちはこちらには筒抜けなわけで。


『明日は仕事だから優しくしてね』

千堂「俺が優しくしなかったことある?」

『なぁい』


ヒョイと抱き上げられて寝室に向かってからは早かった、眠くなるまでまた彼との愛を確かめ合うの。

どうしようもなく満たされた気持ちになっていく。

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(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時

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