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『敦のこと、どうしたのッ』
蘭「どうしたと思う？」
ニコニコと好物を前にしたときの様な表情は、いつまで経っても変わらなかった。
半間「つかお前ら今さら何でそんなにAちゃんに執着すんの？」
竜胆「……俺の方見んなよ、俺を巻き込むな。」
蘭「んー、まあ教えてやるか。丁度いいしな。」
蘭さんはそう言うとシンプルな丸椅子に腰を掛けた。
蘭「今になってっつうのはさ、ちゃんと理由があんだよね」
『理由…？』
蘭「マイキーがこの前死んだろ？あの、ナントカっつー奴と一緒に心中した。で、俺らは今絶賛逃亡中。」
『……は？』
蘭「Aちゃん抱き込んで海外に飛ぼうと思ってたんだけどさ、お前の男がそれ許してくれなかったんだよな。
つっても、先にこっちを嗅ぎ回っていたのはアイツらだ。」
さも当たり前かのように言葉を選ばない蘭さんは、今の私にとって悪魔そのものだったと思う。
蘭「ま、こういうやり方をするのが俺たち梵天だし、それを分かっていて尚足を踏み入れ続けたのがアイツらだった。
ただそれだけじゃね？」
『っ、でも……あんなもの送る意味が、あたしには理解できない……っ』
蘭「あんなもの……あぁ、指かぁ。うん、たしかになぁ。
俺でもあれはちょっと悪趣味かなって思った、うん。
てことで、見せてやろうか。トクベツだからな？」
『やだ、いやだみたくないっ、やめてよ…もう、これ以上敦のことを侮辱しないで……！！』
竜胆「ダメだろAちゃん。ちゃんと見ないと」
『は、な…して』
パソコンよりは小さめのプレイヤーを机の上に置いた。
視線を逸らすことがないように、この前みたいに私の頭を掴んでその映像を見せてくる。
『ごめん…ごめんね、あつし……』
画面の中には、後ろ手に縛られて正座の姿勢をとっている敦がいた。
恐らく私たちが一旦逃げたあと、もう一度捕まってからの映像だ。彼の服は真紅に染まり、その影の代わりに血溜まりができていた。
指を切られたあと、なのかもしれない。
蘭「イイもんみれるよ、Aちゃん」
そして、動画を再生した。
"「お前らの言うこと、ちゃんと守ったろ…？
それなのに、何で……どうしてAを巻き込むんだよ、どうしてアイツのことを傷つけるようなマネすんだよ…！」"
蘭「なぁんか目が離せなくなるよね、あの子は。」
私が居たときと違って、まともに会話が成り立っているような、そんな感じがした。
それは、敦にもう抵抗する気持ちも体力も残っていないと判断されたからなのかは分からない。
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晴(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜！！あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです！！！！ありがとうございます！！！！！！！ (11月15日 22時) (
レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - （続きです）文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました！これからも頑張ってください！ (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして！今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭（長くて入らないので次行きます） (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2023年10月17日 4時
