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『修二くん、知ってる?』

半間「なぁにが」

『敦ってね、美容師さんなの。』

半間「へぇ、言われてみれば思い当たる節が何個かあんな。」

『敦は、私と出会った時からオシャレが好きだった。
それはお洋服とか、靴とかアクセサリーとか色々。でも、その中で1番彼の興味を引いたのが美容師っていう職業だったの。
昔から、ずっと憧れて、頑張って努力して、ようやく自分のお店を持ったんだよ。

ね、知ってる……?
美容師さんはね、脚が悪くても座って仕事できるけど、指に怪我しちゃったら……もう、ダメなんだよ。』

半間「うん」

『敦が、ずっとなりたかったものにようやくなれたのに、私の存在で彼の夢を潰してしまったの』

半間「そんなことねえ」

『あるよ、ある。
私がね、敦のこときっぱり振ってれば、敦は今も笑顔でずっと自分の夢だった美容師として働いてたの。』

半間「あーあー、泣くなってば。」

『やだ、もうやだよ何もかも!!
だって私がこうやって生きてるせいで、敦の人生グチャグチャなの、敦だけじゃない!!!

だって、武道も日向も、あたしに巻き込まれちゃったのかも知れないんだよ!?』

半間「ヒナタって奴は分からねえけど、花垣は違うんだろ?
ダンナサマから聞いたぞ、花垣のことは。」

『じゃあ武道は違かったとしても、敦は私のせいだから……』

半間「でもそれ分かってたろ、アイツは。
分かった上で首突っ込んでたろ。

Aちゃんバカじゃねえし、そんなことぐらい分かってんだろ?」

『うん…理解できるよ。』

半間「じゃあ妊婦はもう寝な」

『でも納得できない』

半間「寝ろってば」


『まだ外明るいんだけど』


半間「タイミング合えばまた乗り込んでやるから備えとけって」

『敦のとこ?』

半間「そー」

『……信じてるね。』


そうしてその日から数日間、修二くんと私の逃亡生活が始まった。特に困ったことも無く数日の間は本当に何不自由なく暮らせていた。


次にトラブルがやってきたのは、修二くんから一通のメールが届いたときのことだった。

『………』


"逃げろ"というたったの三文字だった。



半間「Aちゃん、ごめんなァ」

『ううん、私の方こそ巻き込んでしまってごめんなさい。』



また、いつかのように椅子の上に座り、胴や腕を縄で縛られていた。場所こそ違うが、事態は最悪。


蘭「Aちゃ〜ん、逃げるなんてヒデェじゃん?」

『……』

蘭「なんか言えよ、なあ?」

『……うっさい』

蘭「暴言、慣れてねえなあ。可愛い」



今私の目の前にあるのは、もう二度と見たくなかった顔だ。

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(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時

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