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『ん、っう……』

ポヤポヤした感覚で目を覚ました。


千堂「起きた?おはよ」

『敦、もう行っちゃうの…?』

千堂「どこにも行かねえよ、それにチェックアウトもしないといけないからその支度。
まだ寝てていいよ。」

『そ、か……ウチじゃないんだ、もうちょっとだけ寝てい?』

千堂「いいよ、起こすから。」

『ふへ、ありがと』


いつもそうだけれど、彼と一緒に眠ると安心しすぎてつい気が抜けてしまう。

可愛さの欠けらも無い返事でまた眠気に抗わずに目を閉じた。





可愛い、そう呟いて私の頭を撫でてから頬まで下がってくる手の温もりが私は大好きだ。

きちんと起きれたのはそれから大体30分が過ぎたころのことだった、彼はもうすっかり身支度を済ませてチェックアウトの準備は万端だ。


千堂「シャワー浴びなくていいの?」

『うん、帰るだけだし』

千堂「そっか」

『え、もしかしてクサイ…!?』

千堂「そういうことじゃねえよ、ただ昨日も結構汗かいてたから心配だった」


『じゃあ、帰ったら一緒にお風呂入ろっか』




え、俺も!?って声は聞こえないふり!

だっていいじゃない、せっかく恋人から夫婦になるんだし、今までよりもっと貴方のことを愛してるって感じるから一緒に過ごしたいんだもの。


そんな感じで、身支度を整えて家まで帰る。
私が大学在学中には既に半同棲状態だったけれど、きちんと同棲を初めてからは今年で4年目に突入する。

『今日入浴剤いれていー?』

千堂「勿論」

『やった!どれにしようかな〜〜!!』

いつもは浴槽の掃除がちょっと面倒だから入浴剤を使うのは控えるんだけど、今日はなんたって特別な日だもんね。


『よし、これにしよ!』


選んだのはバラの形をしたもの、これは香りがとてもバラそのもので、確か本物のバラも入っているんだっけ。まあなんでもいいや



千堂「溝高の奴らと東卍メンバーは招待状送るとして、他に声かける人いるか?」

『うーん、オーナーには招待状出そうかなと思ってるよ』

千堂「そ、そうだよな〜」

2人でのんびりお風呂に浸かりながら式についての話をしていた。

書類は風呂を済ませた後にのんびり役所に提出する予定だ、最近は特に忙しかったしそんな適当な一日もとても心地が良い。




『着替え、完了!よし行こ!』

千堂「ん、俺も完了」


役所に婚姻届を提出したあとはスーパーで買い物をして家に帰る。

ちゃんと美味しい晩御飯を作って2人で並んで食べ、食べ終えたら仕事の準備をしたりそれぞれ自分の時間を過ごすのだ。

またひとつ、幸せが形になった。

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(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時

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