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敦との馴れ初めや、彼と過ごしてきた時間。
そんな幸せな思い出話をたくさんしていたら、どうやら知らぬ間に眠りについていたらしい。
「起きろ、2人とも。」
私の目が覚めたのは誰かに肩を揺すられた感触があってからだった、目を開くとそこにはソファで横になって寝ている千冬と私を起こした一虎くん。
そしてリビングのテーブル横にしかめっ面で座っている日向の弟くんと、もう1人。
『修二…くん』
「おはよ、Aチャン」
羽宮「昨日Aちゃんのことを連れてきてくれたし、今回だけは色々目瞑ってくれよ」
直人「ええ分かってます、分かっていますとも。」
『あれ、千冬は起こさなくてもいいの?』
羽宮「ん、疲れてるだろうし。アイツから起きるまで寝かせてやっといて欲しい」
『分かった』
確かに、辛いのは私だけなワケないもんね。
直人「早速ですが、灰谷蘭と灰谷竜胆は2人とも梵天という組織の幹部にあたる人間です。」
直人くんがいくつかの書類を机に広げて話を始めた。
半間「俺が行った時そいつらみんないたから、多分間違いはねえわ。」
『あの、ごめん…どうしてあの状況から修二くんは私のことを助けられたの?
っていうか、そもそもどうして私のことを助けてくれたの?』
半間「話せば長くなるからなァ、どうして助けたのかはまた後でな」
直人「ではどうやって助け出したのかを教えてください。」
半間「換気口から眠くなるやつをちょっとな」
直人「そんな簡単にアイツらのいる場所から彼女を連れ出したんですか…?」
半間「あぁ。
……まあアイツらも誰かが乱入してくるなんて思ってなかったからたまたま上手くいっただけだろ。」
それから色々と梵天や灰谷兄弟について知ったり、当時の状況を修二くんや私の口から直接話したりした。
そして、大分話したときに千冬が目を覚ましたみたいだった。
何で起こしてくれねえの?!って怒っていたけれど、それはどうにかして分かって貰おう。
ダン!!!
『わっ、!』
松野「俺見てくるから、Aはここに。」
羽宮「俺も行く」
突然のことだった、玄関の扉が大きく一度叩かれた。
まだいきなりの刺激に慣れなくて、つい肩を揺らしてしまう。
それに、チョー真剣な話をしていたわけだしね。
様子を見に行った2人は、小さな小包を持って戻ってきた。
羽宮「なんか、Aちゃん宛てなんだけど…」
『え、誰から?』
松野「書いてないな……とりあえず開けてみるか」
それを開けないという選択肢なんて今の私たちには無かったが、これを開けてしまうことで私は一生後悔することになる。
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晴(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時