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『なんで一緒にいてくれないの…』



ポツリと呟いた言葉は、お風呂場に小さく響いた

浴槽に顎まで浸かって体をあたため、気持ち悪いものを全て一緒に洗い流そうとした。


けどやっぱり、ちょっとやそっとのことじゃあ洗い流せることは無い。


松野「大きめの服持ってきた、服のサイズ余裕ある方が良いだろ?」

『うん、ありがとう』

松野「嫌かもだけど、下着とかは今一虎くんがコンビニに買いに行ってくれてるから、他に何か欲しいもんあったら教えて」

『今はいいや、もうすぐ上がるね。』

松野「ん、ココアとか飲む?」

『うん、のむ。』

松野「分かった、用意して待ってる」


扉越しに千冬と言葉を交わして、そっから十を数えて風呂からあがる。

そこには、すぐ目のつく場所にご丁寧にふかふかなバスタオルと、言っていた通りの大きめの洋服が畳んであった。


体を拭いて髪を拭いて、そんなタイミングでちょうどよく一虎くんも帰宅したという。

上手いこと買ってきたという服を受け取ってそのまま着た。


いつもだったら洗わなきゃ、とか色々思うけれど今日はそんなことも気にしてられない。


『千冬、お風呂ありがと』

まだ乾ききって居ない髪の毛を拭きながらリビングへと出ていった。
千冬と一虎は椅子に座って、難しい顔をしている。



松野「話、できる?」

『……あんまり話したくないな』

松野「そっか。
じゃあさ、あっくんには会えた?」

『……うん、会えた。けど、ボロボロだったの。』

松野「誰に拉致られたか、それは聞いてもいいか?」

『灰谷兄弟。』

松野「ってことは、もしかして……」


羽宮「灰谷蘭と灰谷竜胆っつう奴らなら、確か梵天の幹部にいたな。」

松野「やっぱあっくんも梵天の奴らに狙われて…」


『もう、やだ…このままじゃ敦が死んじゃうの』

『千冬…たすけて』


あのときみた光景は、そんなことが過ぎってしまうのだってしょうがないぐらい悲惨で。

松野「Aが半間に連れてこられた時、お前に大量の血がついてた。
けど、お前はどこも怪我してないみたいだし、誰かの血だろうってのはわかった。

……それは、あっくんの血か?」


『……そう、だとおもう。』


私の意識があったうちは、彼に触れられる機会なんてなかった。
けれど、意識を手放してからさっきまでの間に彼が私に触れたのかと思ったら、彼らがいうように血まみれだったのにも頷ける。


あの二人が顔をしかめるぐらいに服も肌も、血が付着していたらしい。相当酷かったんだろう。




松野「ごめんA。俺は…俺たちにはどうも出来ない。」

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(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時

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