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『ふ……んっ、』

段々意識が戻ってきて、騒がしさを感じて飛び起きる。

あんまり考えたくはないけれどさっきのがまだ続いてくるのかと思ったら嫌でも意識がハッキリしてしまった。

恐る恐る目を開いてみれば、タイミングよくかざされた手に驚き思い切り叩いてしまった。


『やめ、もうやだっ!!!!』


しかし今の状況はさっきとはまるで違うものだった。
血なまぐさいニオイなんてしないし、加湿器の音と食器どうしがぶつかるカチャカチャって音が印象的だった。

さっきいた場所とは正反対と言ってもいいぐらいに落ち着いた空間だった。


羽宮「イテ、起きた!?」

『え、一虎くん…?なんで?』

羽宮「安心して、もう大丈夫だから。」


リン、と鈴を鳴らして奥にいるらしき千冬のことを呼んだ。

松野「起きたな、さっきぶり。」

『……うん』

松野「簡単に説明すっと、半間がお前のことを預けに来た。」

『え、なんで…?』

松野「さあな、Aのこと預けたと思ったらたまたどっか行っちまうんだもん。連絡取れねえんだ。」


つかそもそも連絡先知らねえし、って少しだけ興味なさそうに言っていた。

『お風呂、はいりたい』

松野「ん、着替え適当に置いとくからそれ着な」

『わかった』


Aがゆっくりと風呂に浸かっている間、千冬と一虎はさきほどのことを思い出していた。


松野「あっくん…大丈夫かな」

羽宮「……まぁ、大丈夫ではないだろうな。」

Aを見送った数時間後、もうすっかり眠りについていたというのにインターフォンの音とドアを叩く音で目を覚ました。

チェーンをかけて扉を開けてみれば、そこには女を抱えた男が立っていた。

松野「な、なんでA…?お前っ、誰だ!!!」

羽宮「ん〜、何千冬…誰?」

その男の腕の中で、Aは規則正しい寝息を立ててぐっすりと眠っている。


「また来れそうならスグ来るから、それまでこの子のこと頼むわ」

松野「ハ?!え、まじ…何なんだよ…ってうわ、」

Aを突然預けられ不安定な体制になりながらも、千冬はAのことをしっかりと抱えた。

そしてその隙にと言わんばかりに尋ねてきた男はまたどこかへと行ってしまった。



松野「誰なんだよアイツ、」

羽宮「今の、半間だろ。半間修二。覚えてる?」

松野「半間?……アイツが、何で。」


羽宮「それより、Aちゃんめちゃくちゃ血ついてる。
まずはそれ拭いてやろう。」

松野「そうッスね」



半間がなぜ、どうして彼女を、なんて色々疑問はあったがとにかく彼女が起きたら聞けばいいと考えることをやめて彼女に付いた血液を拭いていた。

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(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時

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