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直人「……それなら、千堂敦の行方不明の件は梵天が関わっている可能性が大分高い……いや、ほぼ確定ということになりますね。」


松野「いや、なんでそうなんだよ?
相棒はまだ分かるけど、あっくんだけ巻き込まれてんのは分からねえ。」

直人「実は、姉さん……橘日向は殺害された可能性があるんです。特にここからは他言無用で。
まだ捜査の途中ですが、現場の状況を鑑みても第三者がいたような状況なのに証拠が一切上がらないんです。」

『そしたら、どーして梵天が関わってるなんてことになるの…?』


羽宮「証拠が一切上がらねえから、だろ?」

『え?』

直人「そうです、その通り。
死因や部屋の当時の状況を考えると、絶対に誰かがいたんです。
でも、部屋には姉さんの毛髪のひとつも落ちてなくて、恐らくその人物に出されたであろう食器には指紋のひとつもついていない。」

『……そんな』

松野「なるほど……けど、どうして梵天の奴らがヒナちゃんを襲う?」

直人「それが全くの謎で、どういう風に考えてもそれだけが分からないんです。」


結局、その話はこれ以上新しい事実が浮かび上がってくることは無かった。



『ごめんなんだけど、私も家に帰るね。
流石に喪服のままだとキツいし、一旦で良いから家に帰りたい。』

松野「送る。」

『あ、ありがとう』



昔……なんていうのがいいだろう、金髪だった頃の、まだ青かった頃の千冬がいるような気がした。

友達のことが大好きで、どこまでも真っ直ぐで強くて優しくて、ちょっと……いや、かなり怖くて。

そんなあの頃と同じ瞳をしていた。



松野「辛くなったら、いつでも呼んで貰って良いから。
俺が手離せなくても一虎くんで良ければ向かわせるし、三ツ谷くんとか、ドラケンくんとか、誰かしらはきっと力になってくれるよ。」

『ん、ありがとね。色々。』

松野「当たり前だろ?お前身重なのちゃんと分かってる?」

『わ、分かってるよ!?』

松野「ならいいや。じゃあ、またな。」



家の下まで送って貰って郵便を見て家のある階までエレベーターで上がる。

千冬の所で晩御飯を食べてきたから今日はもう風呂に入ってベッドにすぐ潜り込んでやろう。





『早く敦に会いたいな。』

彼が行方不明になっている理由のひとつに梵天が関わってると言われたとき、もうこれは死を覚悟しなくちゃいけないんだと思った。


でも、私を置いていくような人じゃないって、日向も言ってたし私もそう思ってる。




ガチャ

『ただいま。』


シーンとなる家の中なのに何故か人の気配がするような、不気味感じがした。










途端、後ろから冷たい声が降ってきた。

「よォ。」

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(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時

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