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日向「謝らなきゃいけないのはヒナのほう。
Aがタケミチくんのことを好きなの、本当はずっと知ってたよ。

それに、タケミチくんだってAのことをそういう風に好きだった時期があるはずだよ。
ヒナがそう言ってもAは嫌だと思うけど、それでもそんな時があったんだよ。」

『え……?』

日向「あのときはね、ヒナも必死だったんだ。
Aになんて勝てっこないって思ったから、タケミチくんがヒナのこと見てくれるようにって、可愛くなりたかった。
Aのマネしたりしてね、今だから言えるの。」

『もう、時効だ』

日向「うん、そうだよ。
あのときのヒナはAに負けたくなかったし、タケミチくんに振り向いて欲しいって思って、ずっと頑張ってたんだ。
Aは、そんなこと知らなかったでしょ?」

『う、うん……』

日向「恥ずかしかったから、バレないように隠してたの」


『なんだ、そっか……はは。』

日向だってずっとずっと、好きな人に似合う自分になりたくてたくさん色んなことを頑張ってきていたんだ。
何が……何が、ふたりは知らないでしょ、だよ。


何にも知らなかったのは、私の方じゃないか


『もう、私ったら本当にバカだったんだなあ』

日向「ヒナもだよ。」

『そう、なの…?』

日向「そうだよ!
面と向かってお互いにタケミチくんのことが好き、って話して、二人で可愛くなって、いっぱい色んなことしたりしてさ。
そしたら、今こんなことにはなってなかったと思うの。」


『ふは、たしかに。
でもそうしたら私は敦と結婚できてないから、今も今で手放したくないの』


日向「Aは、昔からずっと優しいね」


優しく微笑む姿がどうしても辛いような、なんとなくそんな感じがした。

強いね、って言われて、否定はしたけど全然受け入れてもらえないようだ。


日向「さっ、寝るよ!」

『え、あ!うん!!』

日向「…………昔の話しながら寝よっか!」

『そ、だね…』


日向は綺麗なのに明るくて可愛くて、私なんかとはまるで違う女の子。
それを思い知らされもしたけれど、それ以上に私が私であることの素敵さを自分で理解出来たような気がしてすごく気分がよかった。


それと、今までのどんなときよりも敦に会いたくて、たまらない。


『(敦にまた、好きっていってもらいたい)』




日向「電気、消しちゃうよ?」

『はぁい』



それから日向は朝まで一緒にいてくれて、明るくなってから朝ごはんを食べて家へと帰って行った。




その、たった1日後だったのだ。

彼女の弟だと名乗る人物から、橘日向の訃報が入ってきた。

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(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜!!あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです!!!!ありがとうございます!!!!!!! (11月15日 22時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - (続きです)文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました!これからも頑張ってください! (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして!今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭(長くて入らないので次行きます) (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年10月17日 4時

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