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それから、一週間と二日が経過した。
家にはまだ彼は帰ってこない。
柴「大丈夫じゃないな、悪いが上がらせてもらうぞ。」
三ツ谷「あーあー、ご飯ちゃんと食べれてる？」
『んーん、食べれてないです』
今はもう見慣れた顔ぶれに安心して、涙がどんどん溢れてくる。
ぐしゃぐしゃな顔をした私を、彼らは眉を下げながらも安心させようと色々なことをしてくれる。
柴「千堂敦が、行方不明なんだって？」
『うん、連絡、取れないんです……』
三ツ谷「Aちゃんキッチン借りていい？」
『はい、ありがとう…ございます』
三ツ谷くんと柴くんが家を尋ねてきた、あとから日向も来てくれるらしい。
全部全部、分からなかった。
つわりの時期はとっくに終わっているのに敦と連絡が取れなくなったあの晩のことを思い出しては、毎日吐きそうになっているの。
柴「兆候は無かったのか」
『無かったと、おもいます。
あの日だってあっくん早めに帰ってくるって言ってて、でも私、お昼すぎに寝ちゃって、起きたら夜で。』
三ツ谷「Aちゃん、大丈夫だよ。」
『いつもだったらこんなことありえないのに、敦と連絡が取れなくなって、家にも帰ってこなくって……
ぜったいそんなこと無いって分かってるのに、もしかしてもう愛想つかされちゃったのかとおもって、どうしたらいいのか分かんなくって』
柴「それで連絡を寄越してきたワケか」
『誰に言えばいいのかも分かんなくてっ』
柴「別に構わねえよ。」
三ツ谷「腹、減ってる？何なら食べれそう？」
『……オムライス』
三ツ谷「結構ガッツリいけんの？」
『三ツ谷くんの作ったオムライスなら、たべれます』
何年前に食べたんだろう、今でもまだ鮮明に思い出せるふんわりとしたあの味。
三ツ谷「分かった、じゃゆっくりしてな。」
『はい』
そうして、彼は器用に料理をしていた。
やっぱり彼はすごい人だ、私だったら絶対に真似出来ないような手際の良さに思わず見とれてしまう。
『隠し味はなんですか？』
三ツ谷「うーん、愛情？」
『もう、真剣に教えてください。
敦が帰ってきたら作ってあげるんですから』
だって、敦は私の作るご飯がいちばん好きだと言ってくれるから。
どんだけお高いレストランやビュッフェを食べに行っても、すごく眩しい笑顔でどれも旨いけど、俺はやっぱりAの作るメシが1番好き！って言ってくれるのだ。
なんて、彼のことばっかり思い出していたら三ツ谷くんが料理を完成したことを教えてくれた。
そして、それに合わせて丁度日向もウチのインターフォンを鳴らした。
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晴(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜！！あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです！！！！ありがとうございます！！！！！！！ (11月15日 22時) (
レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - （続きです）文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました！これからも頑張ってください！ (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして！今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭（長くて入らないので次行きます） (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2023年10月17日 4時
