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『行ってらっしゃい！
今日は、できれば早めに帰ってきてほしいなぁ……』
千堂「そんなに遅くならないよ、連絡するな！」
『うん！』
武道の死、佐野万次郎の死から1週間が経過した。
私の生活に特に変わったことはなくて、大きく変わったことはやっぱり日向のことだった。
言葉で表すとしたら、憔悴しきった様子というのがまさにピッタリだった。
『ねえ、日向。』
「なあに、A」
『日向も、絶対にいなくならないでね』
「Aこそ。」
何だか、変な感じ。
会いたい時は上手いこと予定を調整して顔を合わせていたせいで、今こうして電話越しでしか話さないのが違和感だらけ。
日向「ところでA、体調は大丈夫なの？
ヒナ何か手伝えそうなことない？」
『ううん、今は大丈夫。
でもやっぱり家にひとりで寂しいな、なんか、最近悲しいことがけっこうたくさん起こるから』
日向「時間できたら行ってあげたいけど、ヒナも遺品整理が結構忙しいんだ。
武道くんのおうち、物がたくさんあるから。」
『……そっかぁ。
ね、日向。ちょっとの間でいいから電話繋いだままでもいい？』
日向「いいよ、ヒナも言おうかなって思ってた！」
何か体を動かしていないと落ち着かない、そんな言葉があっている今の私たち。
けど、妊婦である私はあんまりできることなんてなくて。
出産のために体を休めていると、色んなことを考えて、嫌なことや怖いこと、考えたくないことに思い出したくないような思い出が蘇ってくる。
ひとりでいると、だ。
だから、今こうしてヒナの声を聞けているのが一番安心する。
たとえそれが変な話だと笑われても、たったそれだけのことで笑えるのなら悪くもないと思ってしまうのだ。
『ん、洗濯終わったみたいだ、眠たいけど先に済ませなきゃ』
日向「もしかして家事自分でやってるの！？」
『うん、体動かしてないと、だめになっちゃう』
日向「気持ちは分かるけど……ううん、どうしてだろ動いてるって聞くと心配になる」
『ゆっくりしてるんだよ、いつもは。今週だけ。』
日向「そうだね。」
それから洗濯物を干して、乾いた洗濯物を取り込んでたたみ終えた時に丁度よく日向との電話も終わった。
晩御飯はまだ考えなくてもいいや、だってそんな元気が湧かないもの。
『敦に連絡だけして、眠たいから寝ちゃおう。』
気が付いたら、夜はもうすっかり暗くなっていて敦のいう"早めに帰る時間"というのもとっくに過ぎていた。
しかし、彼から連絡が来ることは無かった。
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晴(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜！！あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです！！！！ありがとうございます！！！！！！！ (11月15日 22時) (
レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - （続きです）文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました！これからも頑張ってください！ (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして！今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭（長くて入らないので次行きます） (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2023年10月17日 4時
