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柴「落ち着け、三輪」
『うるさいっ、離して！！！！武道が、ねえっ…お願い！！！
タケミチ、血が……死んじゃうよ、早く救急車に………！』
柴「三輪、アイツはもう…………」
『それでも、こんなことって！！！！』
柴「花垣はもう死んでる、佐野もだ。」
あんな高さから落ちたんだ、無事で済むはずがない。
それに、あとから聞いた話だ。
地面に接地した当たりどころが悪く、一目見れば分かるほどに彼らの関節は本来であれば曲がらない方向に曲がってしまっていたのだという。
『武道、嘘だよね…………ねぇ、何とか言いなよ』
棺の中から覗く顔は、どこにもなくて。
遺影として飾られる写真は綺麗な、素敵な笑顔だった。
こんな笑顔なんだ、きっとこの写真を撮影したのは日向だ。
日向「…………何でなの、タケミチくん。」
『…………』
憔悴しきった日向に寄り添うこともできなくて、私は私で敦に肩を抱かれる。
千堂「橘も、大変だろうけどとりあえず何時間かだけ頑張ろう、辛いのはみんな同じだ。
ここで踏ん張れなきゃ、一生後悔する。」
彼の親族によって執り行われた葬儀が始まる前に、敦は前にも聞いたことのあるようなことを言った。
私にとってその言葉は、もっとたくさんの辛い出来事を思い出させて。でも、それでも一歩踏み出す勇気をくれる。
『武道、最後は佐野くんと一緒だったみたいです。
警察組織を買収しているのか、ニュースでは佐野くんのことは話していませんでしたが。』
龍宮寺「そっか」
『武道は、どうして佐野くんに会いに行ったんでしょう…』
龍宮寺「アイツのことだからな…招待状でも渡したかったんじゃねえの」
『龍宮寺くんも知らなかったんですよね、佐野くんの居場所。
武道が彼に辿り着いたのを知ったときはビックリしました。』
焼却をしている最中、もくもくと上がる煙を見ながら龍宮寺くんと話をしていた。
するとバツの悪そうな顔をした一虎くんと千冬がやってくる。
羽宮「……俺のせいだった、かもしれない。」
松野「久しぶりに会うのにこんなとこなんて、クソみてえだな」
そうやって吐き出す言葉は乱暴なのに、目には大粒の涙を浮かべていて当時の姿が蘇ってくる。
それに、気になるのは今の一虎くんの言葉だ。
『あの、』
龍宮寺「あぁ。」
『一虎くんのせいかもしれない、って、一体どういう意味なんですか？』
羽宮「マイキーが何してるか分かんねえってなった時、アイツがウチの店に尋ねてきた。2ヶ月ぐらい前のことだ。
俺が、アイツをけしかけた。」
酷く哀しそうな、空っぽな瞳をしていた。
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晴(プロフ) - ぼほほさん» たくさんのコメントありがとうございます〜！！あっくんはきっと一途で真っ直ぐな男の子なのでこんな結末になってごめんの気持ちですがそう言って貰えて嬉しいです！！！！ありがとうございます！！！！！！！ (11月15日 22時) (
レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - （続きです）文章の間隔とかが私的に読みやすい間隔でぐんぐん読めました！これからも頑張ってください！ (11月15日 15時) (レス) id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
ぼほほ(プロフ) - はじめまして！今まで陰ながら応援していました。『実らない恋』お疲れ様です。最高でした…。敦くんとの夢小説は初めて読みましたが、ハマってしまいました………HALさんの一途な敦くん完全に惚れました😭（長くて入らないので次行きます） (11月15日 15時) (レス) @page49 id: 8104d71460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HAL | 作成日時：2023年10月17日 4時
