実らない恋 4 (ページ4)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:26,074 hit

144 ページ4

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

あれから、何時間……今、何時だろう。

「ん、やっと起きたね」

『へ、ぁ……待ｯ、！な！？』

「やっとベッド移動したんだしさぁ、楽しもうな〜」

すっかり終わったと思っていた。
けど、そんなことはなくて、蘭さんはまだまだ続けるつもりなのだ。

『やめて、いやだっ…蘭さん！』

「うるせぇなあAちゃんは。」

寝ても醒めても嫌だ、無理だと繰り返す私に嫌気が差したのか、蘭さんの顔が一気に曇った。
私はそんなことに気付くのが精一杯なぐらい、蘭さんのせいでいっぱいいっぱいなのに。

「今高校生だよな、制服だし。

このまま生でして、そんまま中で出してもいいっつーなら俺はイヤイヤ言うAちゃんもアリかな〜って思うんだけどさぁ。」

あぁ、この人は悪魔だ。

『ごめ、なさいっ……もうヤダって言わないから…』

むしろそうやって言ってくれるのも、優しい方？

「ふ〜ん？
なんか気分良くなってきたし、Aちゃんが俺にご奉仕してくれたらこのままAちゃんの言うこと聞いちゃおっかな」

『ご、奉仕…、？』

「ウン、そのまんま俺のこと気持ちよくして？」

ニコニコ笑顔、その笑顔の裏には何を考えてるんだろう。
さっきまで私をベッドに縫い付けて、ずっとずっと支配してたのに。

『どう…やって、』

「ﾁｯ……」

『？！』

「そんなに怖がったらせっかくのカワイー顔が台無しだろ？

半間にしてたように、俺にもしてみてよ。
俺はそんなAちゃんが見てみたいな？」

言葉尻はやさしいのに、決して優しくないことを要求してくる。交換条件として提示こそしているが、そんなの今の私が受け入れないことをわかってるはず。

力関係が下だってことを、完全に分からされた。

『……わ、分かりました。』

『…蘭さん、キスしてください』

それからはもう簡単だった、と言っても全然彼は満足はしてないだろうけど。

修二くんと重ねて、色々なごちゃごちゃした気持ちをぶつけて、どうしたら喜ぶのかとか、小さな変化も逃さないように感覚を研ぎ澄まして。

けど結局、最終的にはくすぐったいのひと言で一蹴して私のことを扱った。

ただただ溜まっていた欲を処理をするかのように、私の知らない蘭さんはずっとニコニコしてた。

「あーあー、トんじゃったな。」

『ぅ、……』

「すーぐ戻って来れるから、な」

目の奥がチカチカして、周りがピカピカキラキラ光っているような、不思議な感じ。

それは、今までで初めての感覚だった。