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『ん〜〜〜っ!!美味しい!』


今日はチートデイってことにしておこう、そう、何を食べても今日はカロリーゼロ!!!

食べたいものは今日のうちにっと……ん?


今日私のいる店は渋谷の、どちらかというと私の家に近い方。窓際で座って食べていたのだけど、外に見覚えのある女の子を発見した。

兄にそっくりな紫がかった色の髪の毛を高いところで2つ結びにしている女の子。


私は急いであんみつを食べ終えてその子に声を掛けた。

『ルナちゃーーーんっ!』

見失わないように走り寄ると、気付いた彼女の顔がパァっと明るくなった。そしてそんな様子に気づいて私も嬉しくなる。


ルナ「お姉ちゃんだ!」

『どしたの、1人?三ツ谷くんは?』

ルナ「お兄ちゃんはね、今日は部活なの。
だから今日はルナが買い物行くんだ」


ほぉー、なんて頼もしい。


『あ、じゃあルナちゃん!
私もそのお買い物手伝っていいかな?』

ルナ「いいのっ!?」

『もちろん!』


そして私はルナちゃんとデートすることに成功、最高。マナちゃんはおうちでお留守番らしい。今日はなんと柴くんが三ツ谷家に遊びに来ているようで、面倒を見てもらっている間にルナちゃんがお買い物してるんだって。

どう育てたらそんないい子に育つんでしょうか。


『今日、お兄ちゃんの帰り何時ぐらいか知ってる?』

ルナ「うーん、分かんない。」

『もしあれならご飯でも作れれば、って思ったけど流石に出しゃばりすぎか。』


と、言うが早いか、ルナちゃんは食べたいメニューを口々に教えてくれる。

唐揚げ、オムライス、カレーライス、スパゲッティ。

『……え、人のお家のキッチン使うの、お姉ちゃんちょっと気が引けるな』

ルナ「……でもたいたい食べたんでしょ?Aちゃんのごはん。」

『うん、前にね』

ルナ「ずるいずるい!ルナも食べたい!!!」


そんなルナちゃんの押しに負けて、晩御飯を作らせてもらうことになった。

献立はルナちゃんリクエストのハンバーグ。その理由を聞けば、みんなでお手伝いしながら作れるから、だそう。



『あとは、今日はお姉ちゃんの奢りでちょっと良いお肉にしちゃおうか。』

ルナ「い、いいの……?」

『お邪魔させて貰うんだし、これぐらいはさせてよ。』


ちょっといいお肉をちゃっかり多めに購入、柴くんも恐らく食べるということを見越しての量だから帰らないように連絡入れとこ。

ハンバーグは和風に大根おろしを掛けて、味噌汁とサッパリした漬物も食べたいよね。

っていかんいかん、段々私の食べたい献立になっていってる。




何よりもルナマナちゃんが喜ぶご飯を作るんだ…!

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作者名:HAL | 作成日時:2023年7月8日 22時

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