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時間は遡ること今日の朝、Aのクラスの黒板にとある写真が貼られていた。
その写真は、今まで優等生だと思っていた彼女のイメージをガラッと変えるもので、朝の間にスグ学年中に広まった。
松野「はよー」
彼女と仲の良い千冬へも、その写真についての好奇心からの質問がどんどん飛んでいく。
しかし、千冬はそんなこと知りもしないので自分も驚いている。
「ちょっと！何やってるの？」
松野「え、ヒナちゃん？！」
日向「同じクラスの子が話してるの聞いたの、写真ってそれ？」
聞き慣れた声が聞こえてきて、千冬の手から写真を取り上げ日向はそのまま写真を破った。
日向「Aの悪口言ったの、誰？」
「悪口も何も、あの子前から怪しいと思ってたんだよね、男としかいないじゃん」
なんて、面白半分で近づいたAとクラスメイトの女子が火に油を注ぐ。
ﾊﾞｼﾝ
日向「私の親友の悪口言うの、許せない。
本人がいない所でこうやってはやし立てて、恥ずかしくないの？
この写真、どう見たって盗撮じゃない」
近くでその光景を見ていた友人は、あれほど怒ってる日向を久しぶりに見たという。
千堂とタクヤの頭の中には「もしかして、」という言葉が過ぎっていた。
しかし、武道が呟いた「三途くんとココくんだ…」という言葉に千冬は想像を膨らませ、後は本人に確認しようと言うことになった。
日向「これでAが傷ついたら、ヒナ本気で怒る。」
花垣「とりあえずさ、まずはAにどうしてココくんや三途くんと会ってたのか聞いてみよう！」
日向「うん、そうだね」
山岸「あの出てくる方の相手、九井一だった。
黒龍のときから必ずどのチームでもいい位置に居るヤツだ、そんなヤツとAがなにをしてたのか、気になるな。」
千堂「気になるなんてもんじゃねえよ」
タクヤ「いつも以上にご機嫌ナナメだな」
マコト「俺は本気でヤッてた方がテンション上がるわ」
千堂「上がんねえよ、クソ。」
タクヤ「あー、マコト。
痛い思いしたくなければ今のあっくんにそういうの絶対言っちゃダメだから。」
マコト「はぁ？痛っ、ちょっ先に言えよタクヤ！」
山岸「まあでも、何か話してたとしたら、気になるよな」
「「「分かる」」」
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松野「とまぁ、こんな感じのことがあったんだよ。」
『……日向にお礼言わないと』
千堂「放課後、みんなで飯いく？」
『………行く。』
そうしたらまた、前みたいにたくさん笑い合える気がして。
『(一歩、頑張ろう。)』
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作者名：HAL | 作成日時：2023年7月8日 22時
