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翌日、コンビニでお昼ご飯を選ぶのに時間が掛かりすぎて遅刻ギリギリになってしまった。
下駄箱に着いたとき、携帯を見れば鬼のような数の着信。
千冬、千冬、あっくん、武道、千冬、日向、タクヤ。
一体何があったと言うんだろう。
『おはよ……』
教室の扉に手を掛け中に入ると、いつもなら絶対に有り得ないような冷たい視線、ヒソヒソと話す声。
『何………』
松野「おいA、これ説明しろよ」
驚いた顔で、黒板に貼られていたという写真を手渡す。
4分の1に千切られていたけど、それは昨日のとあるワンシーンを写したところだった。
視線を写真から室内に写すと、片頬を抑えている女の子と目が合った。どうして私がそんな睨まれてるのか分かんないんだけど。
とりあえず、昨日のこの写真。
"「三途くんとホテルに入って九井くんと出てきてる」"
ってだけなんだけど、別に何も弁明することなんて無くない？個人の勝手じゃない。
『佐野くんに会ってた、それだけ。』
私はひとこと、昨日のことを説明し自分の席に着いた。
幸い先生は遅れてきたためこの騒ぎに口を出されることは無かった、素行の良い生徒としてやってきたからこういうのは格好の餌になってしまうのか。
『(よく覚えとこ。)』
休み時間、あっくんが私のクラスへやってきた。
千堂「来い。」
手首を引っ掴まれ、屋上に連行される。
『なんでこんなにみんないるの………』
嫌なことを思い出す顔ぶれ、この後は授業ごとサボるつもりなんだろうか。
千冬、あっくん、武道、タクヤ、山岸、マコト、八戒、そして日向。
松野「マイキーくんに会ったんだろ？」
『うん』
花垣「何を話したのか、知りてえ。」
『何で、皆には関係なくない？』
千堂「俺らには、話せないことなのか？」
『いや、話せなくはないけどそれ聞いて何になるの？』
松野「俺もマイキーくんに会いたかったし、聞くぐらいならいいじゃん。
あんなに凄んでたドラケンくんに食い下がってでも会いたかったんだろ。」
『……うん、まあ。
佐野くんとは、エマのことちゃんと話せてなかったからそれを話に行ってきた。けど、会ってみてわかった。
龍宮寺くんや三ツ谷くんが言ってたことは、全部本当だったんだね。』
『たしかに、今のマイキーに昔の面影はなかった。』
『けどね、佐野くん、ずっと変わってないよ。』
よく分からない、と言いながら昼休みが終わる5分前のチャイムの音で何人かが教室へ戻った。
屋上に残ったのは私と千冬、そしてあっくんの3人。
「今日何があったか、聞いてくれ。」
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作者名：HAL | 作成日時：2023年7月8日 22時
