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松野「マジでさ、ドラケンくんにしろ半間にしろ稀咲にしろ、強く出んのは良いけど周りにいるこっちの方がヒヤヒヤする。」
『うん、ごめん』
松野「何、素直じゃん」
『あっ、いや、佐野くん……会えないのかなって思って。』
松野「そーやって佐野くん佐野くんって、今Aの目の前にいるのは松野千冬なんですが〜？それについてはどうお考えですか〜？」
頭の後ろで手を組み、不貞腐れてる。
私そんなに佐野くんのこと口にしてたかな、けど、確かに千冬には申し訳ないぐらい千冬を無視してたような気はする。
『そだね、ごめん千冬。
お詫びにご飯たべてく？』
松野「えっ、いーの？」
『うん、多分今日は大丈夫だと思うよ。
そんなに時間遅くないしスグご飯出せるはず』
松野「じゃあお袋に連絡するわ、やった！」
少し歩いて私の家に到着した。千冬のことを家に招いたのはだいぶ久しぶりだから懐かしいような、変な感じ。
『………うーん、焼きそばでいい？』
松野「よしっ、焼きそば！」
『ちゃんと手伝ってよ？』
松野「分かってるよ」
パパっとご飯を作りテレビを見ながら一緒に食べる。
松野「んっ、ウマ！！！！」
『へへっ、やった』
松野「これが柴大寿も唸る味……」
『ちょ、変なこと言わないで。』
松野「ガチなんだろ？」
『それ言ってたの三ツ谷くんでしょ？
恥ずかしいからやめてって言ってるのに。』
松野「いや、俺はイヌピーくんから聞いたぜ」
『どっちにしろヤダ！！！』
乾くん、そっか柴くんと一緒のチームにいたしね、今でも交流があったとしても驚くことじゃないよね。
あれ、そしたら九井さんは……？
松野「なぁ、聞いてる？」
『え、何？』
松野「最近ヒナちゃんとどーなの。
お前と話してるとこパッタリ見ねえけど」
『いや、そりゃ見ないでしょ。話してないもん』
松野「何で！？」
『なんでってそりゃあ、彼氏のこと好きな女と仲良くしたい人はいないのでは…？』
松野「それはヒナちゃん知らねえだろ。
まさか、エマちゃんのこと、まだ話してねえのお前。」
話してねえの？ではなく話してねえの。
まるで分かってるみたいに言う、そうだよ。話してない。
だっていきなりぶたれたし、なんか話すことないじゃん。多分武道は説得とかしてくれたのかもしれないけど、それからなんかあったかと聞かれたら何も無いと答えるのが妥当だった。
松野「Aはまた、前みたいにヒナちゃんとも話したいんじゃねえの？」
『……さぁ、どうだろうね』
その気持ちもね、私もう分かんない。
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作者名：HAL | 作成日時：2023年7月8日 22時
