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『修二くん、どこ……?』
彼と生活するのに、また慣れてきた頃だった。
彼は突然パッタリと私の家に来ることは無くなり、遂には携帯電話も繋がらなくなってしまった。
"「おかげになった番号は、現在使われておりません。」"
そうなってしまった心当たりがない訳では無い、彼の捜索が本格化されたのだ。
関東事変以降、青少年の起こす殺傷事件があとを絶たず、警察組織も重い腰を上げて警備の強化に踏み切った。
「Aー、早くしないと置いてくぞ!」
『あっ、ちょっと待ってよ!!!』
「あ、イメチェン?」
『ふふ、あっくんに使い方ちゃんと教えてもらったから1人でも使えるようになったの!』
彼に貰ったバレッタを付けて、私は高校へ向かう。
今日は入学式だ。
「おはよー」
『おはよう、眠たそうだね?』
高校は、結局武道や日向、あっくん達と同じ場所。
パパとママに相談しながら、自分のやりたいことと照らし合わせて、きちんと進路を設計している。
勉強は本当に頑張った、本気で起業したらしい人に声をかけられているから、私はそれに劣らないようにしたいのだ。
"「新入生代表挨拶、三輪A。」"
『はい』
千堂「にしても、Aが代表かぁ」
タクヤ「今は色々頑張ってるみたいだね」
花垣「いや〜それにしてもAなんか可愛くなってね?」
マコト「けっ、彼女持ちの余裕は違うぜ」
山岸「橘に言いつけるぞお前!」
松野「……代表かぁ、すげえな」
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『千冬!バイトするっしょ!!!』
そんな言葉に誘われて、一緒に来たのはペットショップ。
『知り合いが経営やっててね、人手欲しいらしい。
千冬、可愛い子たちたくさん好きだったもんね?』
近い未来に私と千冬はここでアルバイトを始める。
そして、また新しい出会いがある。
「Aー?ぼーっとしてないで、場地さんトコいくぞ!」
『え、あ!うん今行く。』
「早く〜」
なんと、東卍でよくつるんでいた八戒に千冬まで同じ高校なのだ。まさかみんながみんな合格するとは思わなかった。
八戒「つか、兄貴が引き抜きしてたの?マジ?」
松野「あぁ、らしいよな。
今どんな感じなの?関わりある?」
八戒「……うーん、今起業してジョージョーさせるのが目標、みたいなこと言ってたような。
分かんねえ!」
『柴くん、私よくお話させて貰ってるよ。
家でご飯振舞ったりしてるし、今度柚葉ちゃんと八戒もおいでよ』
松野「え、メシ振舞ってんの?」
八戒「か、考えとくな…!」
今は、これが私の日常だ。
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作者名:HAL | 作成日時:2023年7月8日 22時