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『どういう風の吹き回し、か。

………前に稀咲くん言ってたでしょ、手を組まないかって。
私の考えが間違ってなければさ、稀咲くんはその、日向のことが好きなんでしょう?』


テーブルを挟んで稀咲くんと話す、修二くんは今お風呂行ってる。


稀咲「確かに、そうだ。それは否定しない。でも何でいきなり話を聞く気になったんだ?」

『もう、なんか分かんなくて。』

稀咲「お前は乗ってこないと思ってたから」

『好きな人が自分を見て欲しいって言うのは、そんなにダメなことなのかな。』


そう、柴大寿だって言っていた。

それをしてはいけないという法律や決まり事なんてどこにも存在しないのだ。


稀咲「良い眼だ、気に入った。
……話してやるが、ちょっと長くなるぞ。」

『うん、いーよ。時間ならたっぷりあるからさ』


それから、私は稀咲くんの考えや計画を聞いていた。
彼は本当に頭がキレるらしい。抜け目の無い計画に、失敗した時のフォローまできちんと考えてあるのだ。


『じゃあ、私は別に何もしなくていいんだ?』

稀咲「あぁ、やれって言ったところで喧嘩も出来ねえだろ。」

『うん、ムリ』

稀咲「最近橘とは会ってるか?」

『んー、姿は見ているけど直接会ってはいないな』


と、話していたら見計らったようにメールが届いた。

それも日向から。


『噂をすれば、日向から連絡来た。』

稀咲「……何て?」

『会いたいって、まあ学校あるしその時にでもしてもらうよ。』

稀咲「そうか。」


適当にメールを返して、また稀咲くんの方に向き直す。
そしてしたかったと言う話を全てし終えた頃、修二くんがお風呂から上がってきた。


「風呂気持ちかったわ〜」

『うん、良かった』



まず、2人は東卍を抜けさせられた為に天竺というチームに行くらしい。

私はというと、特に何もしなくていいと言われたし、修二くんはまだしも稀咲くんと一緒に居ると怪しまれるだろうということから、今まで通り普通に過ごす事になった。



『じゃ、また来てね』


稀咲「あぁ、事が動いたら連絡する。」

半間「近いうちにまた来るな」


2人を見送ったあとは、私は私の準備をする。
来週からは学校が始まるし、日向からは早めに会いたい!と言われたからメンタルを整えないといけない。







『いつからこんなに弱くなっちゃったんだろね』




思えば、東卍の人と関わり始めてからだったろうか。

それとも、武道が日向と付き合い出してからか。




2人の歯車が噛み合って、私のネジは外れてしまった。

前みたいに皆で友達という訳では無くなってしまったのが、とても寂しかった。

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ゆり(プロフ) - とりあえず、半間夢にしたいならそう書かないと詐欺になって通報されちゃうので気をつけた方が良いかと…もし何か夢主に考えがあるとしても、軽くでも前置きしとかないとすぐに通報しちゃう人もいるので気をつけてくださいね。長々と偉そうに失礼致しました。 (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - これのどこがあっくん夢なんですか?どう見ても半間夢なんですが…しかも夢主、ころっころチーム変えすぎて感情移入出来ないどころかイライラしてきます…前半かなり面白かっただけに今更の半間夢にショックデカい… (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年6月20日 23時

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