140 ページ50
___________
12年後、東京。
世間は梵天の首領が死亡したというニュースで持ち切り。
そこから暴かれる梵天の実態や首領が死亡した時に巻き込まれた一般人の情報、今までに梵天が関わってその影響が一般人に巻き込まれた事件のニュースでいっぱいだった。
その中に流れる、橘日向が死亡したというニュースなんて誰も耳を傾けなかった。
直人「っ、そんな……どうして!」
武道が過去で関東事変を終えたことで誕生してしまった梵天という犯罪組織。
しかし、そこに稀咲の意思は存在するはずもなく、稀咲鉄太の手によって橘日向が殺害されることはなかった。
千堂「……タケミチが死んだことが、きっかけだったのか?」
山岸「分からない、けど、」
直人「でも、姉さんの亡くなっていた場所には、確実に第3者がいたという証拠があったんです。」
千堂「そっか。」
松野「……相棒がいなくなって、ヒナちゃんまで。」
『…日向が殺害されたって、どうして分かったの?』
直人「恐らく犯人のだと思われるアクセサリーがありました。」
『……アクセサリー。ふぅん、そっか。』
死の間際、その手に握りしめていたのだという。
その写真をこっそり2人に見せると、肩を揺らした。
『直人くんって言ったっけ、このあと時間あるかな。』
千堂「あ、俺も。聞きたいことがある。」
『……』
______________________
『……あぁもう、面倒。庇ってないでよね。』
「俺がプレゼントしたやつ、まだ持っててくれたんだ。」
『それを見られたんなら、仕方ない。みんな殺す。』
「……ど、して、ねえさん…を。」
「もう喋るな、死ぬぞ。」
『いやいや、2人とも私が殺すんだってば。』
「それに俺も聞きたい、どうして橘を手にかけた?」
『ん?
まあ、君たちには分からないだろうよ。
私は12年前からずっとずっと、あの子が憎かったんだから。
やっと殺せて清々した気持ち!』
『だから、知ってしまった君も、悪いんだけど殺さなきゃ。』
私は、すっかり軽くなった引き金に手をかけた。
「……ごめんな、A、ごめん。」
『バイバイだね、あっくん。』
「あん時さ、俺がもっとAのこと、ずっと見てればよかったよな。」
『喋っても、辛いだけだよ。』
「Aは、俺が守りたいって……言ったのに。
俺が守るって、ずっと思ってたのに…」
『私はね、貴方にたくさん守られてきたよ。』
324人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆり(プロフ) - とりあえず、半間夢にしたいならそう書かないと詐欺になって通報されちゃうので気をつけた方が良いかと…もし何か夢主に考えがあるとしても、軽くでも前置きしとかないとすぐに通報しちゃう人もいるので気をつけてくださいね。長々と偉そうに失礼致しました。 (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - これのどこがあっくん夢なんですか?どう見ても半間夢なんですが…しかも夢主、ころっころチーム変えすぎて感情移入出来ないどころかイライラしてきます…前半かなり面白かっただけに今更の半間夢にショックデカい… (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:HAL | 作成日時:2023年6月20日 23時