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「A分かってないだろ」

『うん、よく分かんなかった』

「まあ何にせよ、俺はできるかぎりAのすること尊重したいし応援もしてる。
けど、自分を犠牲にはしないでくれ。
俺はAが自分を犠牲にして守ってもらったりするの嫌だし、男だからできるなら俺がAのこと守りたい。」

『いのちだいじに、ってやつか』

「いのちっつーか自分じゃね?」

あっくんの言っていたことを頭の中で消化しようとしていた。結構これが難しい。


「よしっ、出来た!」

『わっ、これ後ろどうなってるの…!!!』

「そんな騒がなくても見せるって。こんな感じだけどどう、見える?」

『わぁ……すごいね』


最初はハーフアップ的な何かをしてると思っていた。
両側の耳から上の髪の毛をクルクルってして後ろで束ねて、そのゴムを隠すようにバレッタが光ってる。

髪の毛は全体的に巻き?がついてて、フワフワしてる。
いつもと全然違う、可愛い私だ。


「うん、似合う。」

『ありがとっ、これ今日写真とってね!
超かわいい、初めてこんなにしっかりして貰ったや』

「あ、本当に飯行く?
メンツ的には全然来れるはずだけど、無理やりかなと思って。」

『うん、行きたいな。

あでも、誰が来るのかは聞いてもいい?』


今日いるのは元壱番隊のメンバーらしい。

武道、あっくん、タクヤ、マコト、山岸、千冬ぐらいかな。知ってる人しかいないと思うよって言ってたし。


千堂「ごめんちょっと遅れた!」

『え、私ほんとにここ入って大丈夫…?』

松野「その声、もしかしてAか?」

乾「あぁ、大寿に気に入られてた。」


タクヤ「どうしたのA、めっちゃオシャレじゃん」

『あっくんにやって貰ったの!よし、タクヤの隣貰い〜っと』


花垣「あれっ、Aにあっくん!?いつの間に!」


どうやら武道はドリンクバーを取りに行ってたらしい。
いつもと変わらない様子で、なんか心が暖かくなった。


皆が家に来た日の何日かあと、武道とはサシで話をした。

稀咲くんが轢かれる間際に言っていたことと、彼の事をもっと知りたかった、向き合いたかった、と。

あとは、稀咲くんがどうしてエマを襲撃するに至ったのか、けど突き詰めていくとどうしてマイキーくんを頭に据えた巨悪な組織を作ろうとしてたのか、ということになる。

武道の話を聞いて、自分なりに考えて出た結論。

やっぱり稀咲くんは、大好きだった日向に振り向いてもらうために何処までも真っ直ぐで一生懸命だった、ということ。まだ会えないってことが呑み込みきれなくて寂しいや。


松野「久しぶりA、ほらカンパイしよーぜ!」

けど、皆はまるでお構い無しだ。

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ゆり(プロフ) - とりあえず、半間夢にしたいならそう書かないと詐欺になって通報されちゃうので気をつけた方が良いかと…もし何か夢主に考えがあるとしても、軽くでも前置きしとかないとすぐに通報しちゃう人もいるので気をつけてくださいね。長々と偉そうに失礼致しました。 (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - これのどこがあっくん夢なんですか?どう見ても半間夢なんですが…しかも夢主、ころっころチーム変えすぎて感情移入出来ないどころかイライラしてきます…前半かなり面白かっただけに今更の半間夢にショックデカい… (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年6月20日 23時

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