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『あっくんは、私がそういうことしてたらいや?』
口をついて出てしまった言葉、すぐに後悔した。
どうして言葉って取り消せないんだろうね。
『ごめん、変なこといったね。気にしないで』
「正直、やだ。」
『え?』
私の言葉にほぼ被せるように言った、そんなに嫌なものなのかな。
「Aはずっと、武道が好きなんだろ?
例えば、武道がもう好きじゃなくて、別の人と恋してるっていうなら、俺はいいと思う。」
あんまり見て心地の良いものではないけど、と付け足して説明してた。
あっくんは器用に私の髪の毛を巻きながら話を続ける。
「でも、まだ好きなんだろ?タケミチのこと。
俺が聞いても否定しないし、彼氏がいるかどうかも答えてくれない。それに、相手を何となく想像出来んのが1番嫌だ。
ちゃんと合意でしてんのかな、とか思っちまう。」
『そ、れは……』
良いのか、あっくんとこんな話してもっ!!!
いやたしかにこの話題を振ってしまったのか私なんだけど!
「AにはAの生活があって、どう過ごすのもAの選択次第ではあるけど、俺はやっぱり1番の友人でいたいと思うし、なんかあからさまに牽制されてるみたいで腹立つ。
あー、言葉にしたら腹立ってきたな。どうせ相手は半間だろうよ。どーせ。」
『……』
「こんっなに可愛くしてんの俺なのに、それ全部いいとこ取りかよアイツ。ムカつくわ。」
『え、あっくん…?』
こんなキャラだった、っけ?
青筋立てながらヘアアイロンの捌き方は見事なの、本当に笑えてくるんだけどやっぱりあっくんの表情見たらそれどころじゃない。
『……変かな、やっぱ。』
「何が?」
『付き合ってない人と、そういうことするのっておかしいかな。』
「………おかしくは無いんじゃねえの。
だってさ、その関係を示す言葉ってあるし、お互いフリーで恋人になるって感じでもないならそういう付き合い方もあんだろ。人間だし。」
『大人だね、あっくんは。』
「はぁ?俺のどこが大人なんだよ、あちっ。」
『だいじょぶ!?火傷気を付けてね』
「あぁ、気をつけるよ。」
「俺がもし、もっと考え方とか色々大人だったら、Aにはそういう付き合い方は辞めろって言ってるだろうな。」
『わ、』
「俺、ガキだから。
それにさー、Aは特に東卍と関わってから色んなこと巻き込まれてんじゃん?多分、俺たちより巻き込まれてる。
だから、俺の想像出来る範囲より外で悩んでんだろうな、とか思うし。解決の方法がそれしかない訳じゃないとしても、俺らみたいなガキがそうやって見つける方がむずくね?」
『……なるほどぉ』
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ゆり(プロフ) - とりあえず、半間夢にしたいならそう書かないと詐欺になって通報されちゃうので気をつけた方が良いかと…もし何か夢主に考えがあるとしても、軽くでも前置きしとかないとすぐに通報しちゃう人もいるので気をつけてくださいね。長々と偉そうに失礼致しました。 (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - これのどこがあっくん夢なんですか?どう見ても半間夢なんですが…しかも夢主、ころっころチーム変えすぎて感情移入出来ないどころかイライラしてきます…前半かなり面白かっただけに今更の半間夢にショックデカい… (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2023年6月20日 23時