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「わりー、待った……!?」
『いや、大丈夫だよ。……何よそんなに驚いて』
「…いや、なんか…服の趣味変わった?」
『ちょっと友達の所泊まってて、上の服だけ借りたの』
流石はあっくん、もう付き合いも大分長くなったんだけどさすがに服の系統が違うと驚かれると思わなかった。
「あと、なんかキラキラしてる、メイクした?」
『うん。ちょびっとだけね!』
いやぁ、本当にびっくり。
美容師志望だからなのかはわかんないけど、ちょっとでもオシャレをすると必ず気づいてくれる。うれしい。
『ところであっくん、今日はどこへ?』
「今日は服!」
『服?』
「そう、Aに合うか見てもらいたくてさ」
『それはかなり重大な役目なのでは…!?』
「ま、そんなに重く考えないでさ、羽伸ばそうぜ!」
伸びをしながら言う、たしかに最近思い詰めることがたくさんあった気がする。
「それにさ、色々あったからAの誕生日もちゃんと祝えなかったし。」
『え、あ!そだね、誕生日忘れてた!
……って、別に気にしなくてもいいのに。』
私もあっくんの誕生日は柴大寿のとこいたし、ほぼ忘れてたようなものだし。
「それならこうしよう。
今日Aが俺に合う服を選ぶ、それが俺へのプレゼント。
で、俺はAに似合う何かを選ぶよ。」
『私に似合う何か?』
「アクセサリーとか、重い?」
頬をかきながらそんなことを言う、私たちはそんなことを気にする仲でもないだろうに。
『んーん、嬉しい!』
さてここからが本題、ただでさえハンサムなあっくんの洋服を選ぶというのは中々私にとっては重大な責務だったりする。
だって色んな服が似合うんだもん、だから変な服だけは選ばないようにしよ。
「Aこれ似合いそう」
『え、私っ!?』
「着てみてよ、似合うと思う」
『あっくんの服選ぶって言ったじゃん〜』
「いーから!」
俺の見立ては間違ってない!とでも言ってきそうな自信のある目。ちょっと恥ずかしいけど、彼の見立てなら似合うと思う。
自信過剰かな、これは。
『わ、可愛いワンピース。
後ろの紐は、ひとりじゃ出来ないな……』
今の季節にはちょっと寒いけど、季節がズレてるってことで安く売られている服みたい。半袖なんだけど、袖の部分がふわっとしてて、背中は紐を結んで可愛い感じになってる。
『ど、似合う?』
「うん、チョー似合う!」
もしかして、あっくんは今日自分の服を選ぶという口実で私のこと着せ替え人形しようとしてる???
気のせいじゃないと思うんだけどな、楽しいからこれはこれでいいか。
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ゆり(プロフ) - とりあえず、半間夢にしたいならそう書かないと詐欺になって通報されちゃうので気をつけた方が良いかと…もし何か夢主に考えがあるとしても、軽くでも前置きしとかないとすぐに通報しちゃう人もいるので気をつけてくださいね。長々と偉そうに失礼致しました。 (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - これのどこがあっくん夢なんですか?どう見ても半間夢なんですが…しかも夢主、ころっころチーム変えすぎて感情移入出来ないどころかイライラしてきます…前半かなり面白かっただけに今更の半間夢にショックデカい… (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2023年6月20日 23時