112 ページ22
女子会が終わって、私たちは解散した。
というか、私は人に会いに行くからと言って現地で解散させてもらった。
修二くんがダメなら、今日は蘭さんのところへ行こう。
こういう〇〇なら〇〇しよう、というのは結構当たるもんだ。修二くんは今日は予定があるらしい。
その足でまた蘭さんの元へ向かう。
なあんか、やってることちょっと不誠実だし自由すぎる気もするけど、まあいっか!自分に素直になろうって吹っ切れたんだからね。
「こっちだよ、おいで」
招かれた先は灰谷家、何か家というよりクラブみたいな感じだ。クラブとか行ったことないけど。
「冷蔵庫、多分飲みもん入ってると思うから勝手に取って飲んでいいからな」
『ありがとう、ございます…』
お酒飲んでる、まだ夕方で日も落ちてないのに。蘭さん未成年なのに。
『あの、お水貰ってもいいですか?』
「いいよ」
冷蔵庫を開けさせてもらうと、ペットボトルのお水と缶ビールやなんかがビッシリ詰まっていた。
その中から、いつも買うようなお水のペットボトルを貰ってひとつ開けた。
『んっ、おいし。』
「そー、良かった!」
ずっとこっちを見てニコニコしてる。ちょっと怖い。いや訂正、かなり怖い。
噂じゃあ、すっごい喧嘩が強くて少年院に入っていたと言う。まあでも、その怖さも今は感じられない。
「メシ、食いたいもんある?」
『……さっき大きなパフェとパンケーキ食べてきたので正直言うとご飯のこと考えらんないですかね、』
正直に白状すると蘭さんはその整った顔を存分に発揮した。薄く微笑んだかと思えば、パンケーキとパフェとか胃袋デケェなあ。と声を出しながら笑うのだ。
『あ!私だけじゃないですよ!?
さっきいた3人で分けながら食べたんですからね!!』
「んや、分かるけどさ。いいね、若いじゃん」
『え、そんなに変わらなくないですか?』
「俺18だよ、5個も違うの」
『げ、修二くんよりも上だ。』
私が彼の名前を出せば、目の前の蘭さんは片眉を吊り上げた。少し、面白くなさそうな顔。
「Aちゃんって、半間とどういうカンケー?」
その紫色の瞳が綺麗で、吸い込まれそうになるのが怖くて目を逸らしたかった。
「目ぇ逸らさないで、こっち向け?」
『む』
「彼氏?半間と付き合ってんの?」
そっぽを向きたい私の顔を片手で掴んで顔を動かせないようにする蘭さん。
『しゅーじくんは、かれしじゃないです』
そして私は、次に蘭さんの放つ一言に一気に彼への印象が変わる。
324人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆり(プロフ) - とりあえず、半間夢にしたいならそう書かないと詐欺になって通報されちゃうので気をつけた方が良いかと…もし何か夢主に考えがあるとしても、軽くでも前置きしとかないとすぐに通報しちゃう人もいるので気をつけてくださいね。長々と偉そうに失礼致しました。 (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - これのどこがあっくん夢なんですか?どう見ても半間夢なんですが…しかも夢主、ころっころチーム変えすぎて感情移入出来ないどころかイライラしてきます…前半かなり面白かっただけに今更の半間夢にショックデカい… (10月25日 0時) (レス) id: c94ec56f23 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:HAL | 作成日時:2023年6月20日 23時