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『それじゃあ、行ってらっしゃい！！』
あの夜の勉強会in赤木ハウスの甲斐あって赤点組は追試に合格した。
そして今日は待ちに待った合宿のはず、なんだけど……
桜木「何でオレは居残りなんだよ！！オヤジ！」
桜木花道は安西先生と付きっきりで特訓をするらしい。
『じゃあ私もそろそろ出発します、花道頑張ってね』
学校に残る2人に挨拶をして駐車場に向かう、今日は特別なのだ。
「やべーぞオマエら、誰かが乗り込んできてるぜ！」
「誰かって誰だよ、先生たちのかもしれねーだろ」
「でもこんなん持ってそーな先生なんていなくないか？」
「いや、それは先生のじゃねえと思うぜ？」
「なんだ、洋平知ってんのか？」
『何してるんだい、桜木軍団』
水戸「あ、Aセンパイ、やっぱり！」
私の目的地でごにょごにょしてた4人組、今日は花道の特訓のお手伝いに来ているのだとか。
高宮「このバイク誰のかな〜って話してたんスよ」
『私の乗ってきたやつだよ、それ』
大楠「マジかよっ！ハーレーのローライダーだぜ！？」
水戸「かっけえよね、それ」
『父さんのやつなんだ、久しぶりに乗りたいから持ってこいって言われちゃって』
可愛い子たちだ、私のバイクだと知った途端一気にバイクから距離をとった。
野間「でも、先輩スタイルいいし普通に似合いそう」
水戸「……」ｷｯ
『あはは、ありがとね！
じゃあそろそろ行かないと向こうに着く頃には暗くなっちゃう』
大楠「どこまで行くんですか？」
『秋田！』
「「「「あ、秋田ァ！？！？？」」」」
うん、言いたいことは私も良くわかる。ていうか私も思ってるよ。
野間「バイクでこっから秋田までっつーと半日ぐらいかかるだろ！！？」
『まあ、私は体力あるし、それに途中で無理だな〜って思ったら2日かけて行くつもりだよ！』
水戸「え、ホントに気をつけてね…」
『ご心配どうも、じゃあね！
あっ、花道のこと頼むね〜〜〜！！』
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高宮「マジで行っちまったな」
野間「よーへー、好きなの分かっけど流石にさっきのは怖ぇよ！」
水戸「え？」
大楠「あれは目がな、怖かった。ｳﾝｳﾝ」
水戸「気ィつけますよ、っと」
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作者名：HAL | 作成日時：2023年2月3日 2時
