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インターハイへの出場も無事に決まり、やれ合宿だなんて盛り上がっている頃。
『うっそ、リョータも赤点4つ以上あるの?』
宮城「今回はしょうがねえだろ!!!
試合だって頑張ったし……」
アヤコ「頑張ったのはみんな同じよ、全く。」
赤木先輩から、家に集合!だなんて言われて彩子に着いていくと先輩の家にはスタメン組と私、彩子
赤木先輩以外はみんな赤点が4つ以上もあるらしい。
彩子「リョータは私が見るとして、Aはどうする?桜木花道見る?」
赤木「桜木は俺だ。」
三井「おい、待て赤木、そしたら俺ぁ誰に見てもらえばいいんだよ」
『あ、三井さんもしかして英語赤点だったりします?』
三井「お、……おう。」
『てことは、アタシですね見るの』
赤木「そうだ。
コイツのレベルならAでも大丈夫だろう」
三井「おいバカにしてんのか!」
そう、私は勉強を先取りしているのだ。
恐らく所属部活の部長ってことと、他にも特別授業とかたま〜に後ろの方で聞かせて貰っていたこともあるので赤木先輩は知っているんだろう。
『私、多分三井さんより頭いいですよ。』
「……ぐぬ」
桜木「何で俺はゴリからベンキョーを教わらなきゃならんのだ!!」
晴子「るっ、!流川くん!一緒に頑張りましょうね!」
流川「……ス」
桜木「俺もハルコさんに教わりたい〜〜〜!!!」
ゴッ
赤木「黙れ馬鹿者!!!」
『いたそ……』
彩子「ほらリョータやるわよ、教科書出しなさい」
宮城「はーい♡」
単純なヤツめ。
『三井さんもやりますよ、教科書ありますか?』
とりあえず英語から。
三井さん、入学時は別に成績も悪くなかったけどグレた期間が長すぎて勉強に追いつけなくなってしまったらしい
三井「くっそ、わかんねぇ……」
ペンを持ったはいいが早速つまづいているみたいだ。
多分今時点ではこの中でいちばん真面目に取り組んでいる、やっぱりバスケの為には頑張れるんだなぁと思ったりして、自然と笑みがこぼれてくる。
『ふふ、頑張ってください三井さん。
インターハイ行くんでしょ』
三井「おう、当たり前だ」
年下の私が先生役だなんて普通だったら嫌がりそうなのにら私が教えることができる分かるやいなや、やる気を出してペンを握った。
三井「湊、ここ分かんね」
『ここはですね、』
そうして夜は更けていく。
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作者名:HAL | 作成日時:2023年2月3日 2時