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肩を貸しながら私たちは体育館の中へ戻った。
三井「そんなしてもらわなくても大丈夫だって、湊」
『選手が倒れたら困るんです！！！』
やっとプレーを改めて見ることができて、時間の残りは1分。
仙道さんから魚住さんに、今日イチとも言えるパスが通ったところ
彩子「おかえり、大丈夫？」
『多分、じっとしてれば問題ないはず。
切ってた所は血も止まったし、水分も取れてる。
いまは意識もしっかりしてるから大丈夫だと思うよ』
とうの三井さんはというと、早速ベンチに腰掛け声を出している。
「おい！何怖がってんだ赤木、あークソっ！！！」
「そうだ桜木！！！いけ！ブロックだ！！」
「っしゃあ！！！！」
『(ふっつーーーに盛り上がってますね)』
赤木先輩は4ファウル、やっぱりそれはプレーにも影響してきて魚住さんへのブロックが甘くなってる。
しかしそんな赤木先輩の後ろからさらに高く、桜木花道の姿が見えた。
桜木「勝ァつ！！！！」
ﾊﾞｼﾝ!!!!
執念とも言えるそのブロックは、またも湘北の危機を救う。
試合は残り1分、どちらも膠着状態だった。
池上さんのロングパスをカットした花道が、周りの隙をついてフリーだった木暮先輩にパスをする。
『……行ける』
その瞬間、この瞬間だけはどんなに会場が煩くても私の周りには静寂が訪れる。
木暮先輩の腕から放たれる放物線はとても綺麗で。
ﾊﾟｽﾝ
綺麗なフォーム、完璧な打点から繰り出されるまあるい軌道。
リングにも掠らずに決まるシュート
「うおおおっ！！」
「木暮先輩っ！！！！！」
『やった！！！！！入った……！』
これで一気に4点差になり、会場内の空気はドッと湧き私達も浮き足立っていた。
それからの流れはまさに"死闘"というのが相応しくて、仙道さんがゴールを決め2点差に詰め寄られた。
『死んでも守れっ、流川楓！！！！』
流川「……ス！」
じっくりと時間を使いながら赤木先輩が魚住さんを交わしてシュートを放った。
ｶﾞｯ
『ぁっ、……！』
けれども福田のブロックのせいでリングに嫌われてしまう。
「行けぇ！花道！！」
しかし上からそんな声が聞こえる、声の主は洋平くん。
ゴールの方を見ると、花道が直接ダンクを叩き込んでいた。
「っしゃ！！
戻るぞゴリ！前みたいなのはゴメンだ！」
誰よりも早く動いている花道、いつだってこの子は私たちの想像を凌駕する
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作者名：HAL | 作成日時：2023年2月3日 2時
