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呆然としてる2人を置いて走ってきてしまった。

酷い態度をとった自覚はあるんだけど、どうにも口から言葉が飛び出てしまった





しっかりと否定できない私が嫌になる。





『(私のバカやろう)』

越野も仙道さんも、何も悪くないのに






家までとぼとぼ歩いていると家の前に人がいることに気がついた。

「あっ、先輩」

『るかわ、どうしたの』

「入れてください、大事な話ある」


『わかった。』


家の前に立っていた流川を中に招き入れて話を聞いた。










ガシャン !!


流川「大丈夫、スか?ケガない?」


『い、いま…な、んて…言った?』



流川が持ってきた話は、コップを落としてしまうぐらいの衝撃だった



流川「安西先生が、倒れました。」

『よ、容態はっ!?』

流川「ご、…キャプテンの話だと、大事には至ってないそうです。

けど、明日の陵南戦は来れないって」

『そんな……』




予想すらしていなかった出来事だ、安西先生の不在は私たちにとって確実に大きな痛手になる。

それも大事な大事な陵南戦で。






勝った方がインターハイに出場できるというのにウチは監督が不在。



『教えに来てくれてありがとう。』

流川「具合悪いッスか?」

『いや、そういう訳じゃない


あ、そういえば今日はおつかれさま、試合頑張ったね。』



私は一緒に行けなかったけど、と付け足すと少し不機嫌になった。


流川「先輩今日はどうしていなかったんですか」

『ちょっと野暮用、休んでたときの分の授業受けなきゃいけなくて。』

流川「……そーっすか」


『陵南戦は何としても行くからね!
絶対に勝とうね、流川。』


返事こそしないものの、当たり前だ。と言いたげな表情で頷いた。


「あ、」


『ん?どうかした?』


「俺のこと、何で流川って呼ぶようになったんですか」

『え、別に理由とかないけど。どうしたのいきなり』


「あのどあほうも、そのなかまも宮城サンも名前で呼んでんのに俺だけ苗字で呼ばれんのヤダ」

『どあほう、?もしかして花道のこと…?』

「…」コクリ

『てことはその仲間は洋平くんか』


どんどんムスッとしてく表情、大きい癖してなんだか可愛く見えてくる。



『楓、か。懐かしいね』






確かに流川のことを名前で呼んでいた時期もあったっけ。

いつから楓って呼ばなくなったんだっけ、今となってはもう思い出せないな。

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作者名:HAL | 作成日時:2023年2月3日 2時

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