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残り2分、試合も終盤に差し掛かり両チームの差が出てきていた。
まだ余力のある牧さんが中から切り込み点差を6点まで広げていく。
『あっ……違う、』
湘北は、流川がそろそろ限界を迎えようとしていた。
宮城「ミツイさんっ！！！」
三井「ぁ？……はぁ、っ…クソ！」
惜しくも三井さんのシュートは外れて赤木先輩がリバウンドを弾く。
『焦らないで！！！落ち着いて1本しっかり！』
弾かれたボールはコートの外に、そのボールを追って花道が走り流川にパスを出した。
流川「……！！！」
息が上がっている、けれども流川は最後の力を振り絞ってダンクを決めた。
「交代お願いします！」
湘北が点を決めてプレーが途切れたとき、流川がベンチに戻ってきた。あぁ、悔しそうだ。
残り1分20秒、湘北86-90海南
安西「あとは君の仲間達に任せよう」
そこからの1分は長かった、三井さんは相変わらずヘトヘトだしリョータは明らかに焦っていて集中力が途切れている。
流川と交代した小暮先輩は、牧さんの圧におされていつものプレーが出来ていなかった。
時間だってもう残り少ないのに湘北はいつもの攻撃的なプレーが展開できない。
この試合はもう、花道と赤木先輩のリバウンドにかかっている。
「任せたぞっ、赤木！！桜木！！」
『「「リバウンド！！！！」」』
『いけ、いけいけ…！』
彩子「絶対に取って！！！」
花道は高砂さんに競り負けたけれど高砂さんの着地するその隙をついてリョータがスティール。
土壇場で花道がシュートフェイントで高砂さんの事を躱した、そしてディフェンスに来た牧さんの事をお構い無しにダンクしに行った。
「ファウル、白4番！！！」
残り30秒もなく点差は2点という場面で花道にフリースローが与えられる。
『……リバウンド勝負だ、だいじょーぶ。』
緊張しているのはみんなの方なのに、若干手も震えて手を合わせて祈った。
自分に言い聞かせるように大丈夫だ、と何度も言った。
ぎゅっと目を瞑った。
「なにっ！？」
『…』ﾊｯ !
ボールがリングに当たる音がして目を開くと三井さんがシュートを外していた。
おそらく感触が完璧だったのに外れたんだろう。
「リバウンド！」
「よし！リバウンド王桜木！！！」
残り6秒
リバウンドを制した花道だったが、試合の結末は意外なものだった。
ﾊﾞｼｯ
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作者名：HAL | 作成日時：2023年2月3日 2時
