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それから海南バスケ部に混じって練習をする。
牧「よし、あと1セット行くぞ！」
「「「はい！！！」」」
『つっっっっっら！！！！！』
そりゃあ体力つくわ、と思う練習量だった。
もう現役プレーヤーじゃなくなってから2年ぐらい、ついて行くのもやっとでさらに男女の基礎体力の差を思い知らされる。
『(湘北も、この練習取り入れてみようかな)』
あーでもみんなゼェゼェ言うんだろうな、今の私みたいに。
清田「だいじょーぶスか、Aさん？」
『ﾊｧっ、きっついね……これでも軽めなんでしょ？』
清田「いや、軽くはねえッスね(笑)」
神「湊さんいるから張り切ってるんだろうな」
『それは………嬉しくないですね』
一生懸命息を整える、インターバルは1分しか無くてこうして話す時間すらもったいないと思ってしまう。
牧「インターバル終わりだ。次ミニゲームやるぞ」
『もう1分経ったの、はやい……』
牧「ハハ、立つのもやっとか？
最初の方は審判で入ってくれ、A。
俺達を観察するチャンスだぞ」
息はあがっているものの、まだまだ余裕そうな牧さん。
私にストップウォッチとホイッスルを渡してきた。まるで俺達は観察されて情報を持っていかれたとしても負けない。と言われているようで私の中の炎も燃えている。
『全然っ、こんなんだいじょーぶですよ。
まあ、牧さんがそう言うのなら審判として入ってあげましょう！！！』
神「あの子、面白いですね。」
武藤「親父さんの練習は鬼畜だけどな」
神「……あんまり思い出したくないですね。」
ﾋﾟｰｯ !!!
『はーい、じゃあ始めますよ！』
清田「Aサン審判できるんスか？」
『こらソコの1年坊主、私のことバカにしてるのか！』
牧「アイツはライセンス持ってるぞ」
高砂「あーそういえば湊コーチ言ってたな。」
武藤「中学生の娘に審判ライセンス取らす親ってどんなだよ」
清田「か、カッケェ………！！！」
『はい、ジャンプボールから始めます！それぞれ前へ』
久しぶりにこんな真面目に審判するなぁ、確か二軍？の子達が練習メニュー終えて来るまで審判入れだったっけ。
監督もまだ来てないみたいだし、色々思うことはあるけど………
『(このゲームで、なるべく多くのものを盗んでやる)』
対策をされた所で負けないと思ってるんだろう。
とても、燃える。
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作者名：HAL | 作成日時：2023年2月3日 2時
