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先ほどの流川の攻撃から、湘北に流れが来たように思えた。

赤木先輩が、いつものように守備の要として翔陽側のシュートをブロック。

リョータも持ち前のスピードで攻守で活躍が光っている。



『(よし、このまま流れを持ってこい……)』





ピーーーー !!!!

『ん?』


グルグルしていた考えは、審判の鳴らしたホイッスルの音で綺麗に晴れる。




「翔陽!タイムアウト!!!」


現在の得点は8-11、あと3点で湘北が翔陽に追いつくと言うところまで来た。


晴子「ハーーッ!!
早い展開で一気に追い上げてて、疲れちゃった!」

大楠「晴子チャン、ずっとコート見てたもんな!!」

晴子「だってだって!!

流川クンの攻撃からお兄ちゃんも桜木君も調子を取り戻して、もうすぐ追いついちゃうじゃない!!スゴいわ!!」


『晴子ちゃんはしゃぎすぎだよ(笑)

でも、今のタイムアウトは湘北にとっては痛いかも。
湘北にいい流れが来ていたから向こうとしては流れを切るのは当たり前なんだけど………』


チラ、と湘北ベンチを見ると、ある人と目が合った。



『……』パチ

「……!!」









言葉なんて無くても大丈夫だ。

私と目が合った彼は私の方に拳を突き出していた、見てろよ、だなんて言ってきそうな目。




『ふふふ』

水戸「どしたんスか?」


急に笑いだした私をおかしく思ったのか、洋平クンが私のことを怪訝な目で見ている。



『んーん、心配は杞憂だったってところかな』

水戸「じゃあこの後も期待できるって事だ。」

『そう。期待してて』


ピーーーー !!


また中断していた試合が始まる。

先ほど私に見てろ、と伝えた彼はまた走り出している。



バスケットは止まることがほとんどないスポーツだからこそ、周りと比べてスタミナの無い彼は後半になるにつれ厳しいハズだった




でも






パツン_____________!!!!!!!




まあるい軌道でリングに吸い込まれるボール。

この瞬間だけは、私やコートを取り囲む音が全て無くなり静寂がやってくる。







初めて見たときに衝撃を受けて、それからはもう大好きで堪らなくて県大会まで追っかけて。

彼がいると言うから父にも着いていかずに湘北に入学して、バスケットに全部注いできて








『………キレーだ、』

ぐいっと上に挙げた手はボールがリングに吸い込まれる瞬間握られた。








「「「おおおおおおっ!!!」」」


11-11、三井サンのゴールで湘北はこの試合初めて翔陽に追いついた。

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HAL(プロフ) - ネコさん» ネコさんありがとうございます…、気づいた時めちゃ声出ました、、音で覚えてちゃ行けないですね……!!! (2023年1月28日 14時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - いつも楽しく読ませてもらっています。面白いです、藤真さんのまは、真じゃないでしょうか?間になっていますよ。更新楽しみにしています。 (2023年1月28日 11時) (レス) id: 424c5bcf0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年1月21日 19時

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