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翔陽との準々決勝、想像していたよりも遥かにハードなものだった。


『(藤真さんも警戒しなくちゃいけないけど、1番調べなておかないといけなかったのは花形さんだったか……)』

県内2位の実力の学校であったことからどの選手も注目こそしていたものの、やはり面識のある藤真さんをどこか優先していた。







『まずいな……』

「どーしてですか??」



試合や選手の動きを見ながらふと呟いた言葉に桜木軍団のひとり、野間くんが洋平クンの奥から顔を覗かせた。

『みんなの動きがかたくて点数が取れないのは分かるでしょ?花道なんてホラ、特に。』


ホントだ、と顔を合わせながら花道や湘北の様子を見ていた。

『それに三井サンのスリーポイントも、今は少し調子が悪いみたいでね。

三井さんの調子が悪いかどうかは置いといて、花道はもう対翔陽だとしても十分にリバウンドが取れるはずなの。

練習ではあんなにしっかりと飛べていて、かつリバウンドだって赤木先輩と張り合えるぐらいだったのが今日はあんなに縮こまってる。

リバウンドもさっきから湘北は取れていないし……


きっと三井さんは今、自分がスリーポイントを外すとリバウンドを向こうに取られる可能性が高い為に必ず入れなきゃいれない、ってプレッシャーの中でシュートをうってる。


それでも長谷川……いえ、6番が徹底的に三井サンをマークしてるからシュートもブロックされてしまう。


花道がいつも通りの動きをする、または攻め方を三井サンへ集めるのではなく流川やリョータの得意な速攻をかける、今ここで流れを変えようと思ったらスグに出来そうなのは後者なの。

それはきっと分かっているとは思うんだけど……』





開始6分で0-11、想像以上に壁は高く、そして分厚い。


『どうにかここで点を取らないとマズいわね。』




晴子ちゃんや洋平クンたちは心配そうにコートの方を見つめる。
私はというと、生意気な後輩を見ていた。




流川「」ビシ

『ん、?』



流川と一瞬目が合い指を指されたと驚いていたら彼は花形さんからボールを奪い目にも止まらぬ早さでゴールを奪った。



"見ててくれ"とでも言いたかったのだろうか、個人技に走ってチームでの点とはいえなかったけれど、この2点は確実に大きなものとなることを確信していた。










『良くやった、流川。』


私の言葉なんて聞こえるはずがないのに、再度私と目が合った流川は少し嬉しそうなカオをしていた。

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HAL(プロフ) - ネコさん» ネコさんありがとうございます…、気づいた時めちゃ声出ました、、音で覚えてちゃ行けないですね……!!! (2023年1月28日 14時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - いつも楽しく読ませてもらっています。面白いです、藤真さんのまは、真じゃないでしょうか?間になっていますよ。更新楽しみにしています。 (2023年1月28日 11時) (レス) id: 424c5bcf0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HAL | 作成日時:2023年1月21日 19時

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