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『……えっ、!?』
先生から話を聞いた私は、それはとても驚いてしまって。
『あの、もいっかい良いですか…?』
先生「いやね、ココ最近湊は休んでいただろう?
先生の教科は大丈夫なんだけど、この時期に休んでしまうのがとてもマズイ授業があるみたいで、申し訳無いんだけどこの先暫くは授業のある日に行われるインターハイ予選には行けないと思っていて欲しい。」
『んー……しょうが、ないですよねえ。』
私自身成績になんら問題はないものの、もしかして私は先生に好かれていないんだろうか……
ぐるぐると考えが渦巻いてしまったが、とりあえずこの事を彩子と安西先生、そして赤木先輩に伝えようと体育館へ足を進めた。
ガチャ
『(ん、誰かいる…?)』
部室に彩子がいるだろうと思ってドアノブに手をかけて見ると、明らかに彩子ではない声が聞こえてくる。
『(少し、ピリピリした感じがする……
ちょっと聞いてみて、よく分かんなかったらこっから離れればいいか)』
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彩子とAが他の部員たちと分かれたころ
三井「ん?何だ宮城。お前も学校戻るのか?」
宮城「ウン、だって動き足んねえし。
それにさっきアヤちゃんたちも学校戻るって言ってたから、会えるかなって」
三井「ブレねえな、お前は。」
それから今日の試合内容や次の相手、更にはその先の決勝リーグについてグダグダ話しながら歩いていた。
宮城「まあ、上まで行ったら海南と陵南は出てくるでしょーね。」
三井「……だよな。」
今の自分たちで海南大付属や陵南に勝てるのだろうか、ましてや決勝リーグまで進めるのだろうか。絶対に上の大会に行ってやるという気持ちとは裏腹にそんな不安が心の中では渦巻いていた。
三井「陵南と言えば……オマエ湊と結構仲良かったよな?」
宮城「Aですか?
まー、1年の時からクラス一緒ですしね。」
三井「アイツ、陵南の仙道と仲が良いのか?」
宮城「んや、オレは知らねえッスけど。
何かあったんですか?Aと仙道。」
三井「いや、な。
さっきの試合中に湊と仙道がやけに親しげに話している様子が見えたんだ。少し気になったんだが…」
宮城「ほほう。
さては三井サンAの事お気に入りなんスね?」
三井「ばっ、バカ言うな!!」
そんな他愛もないやり取りをして、2人は部室へと吸い込まれた。
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HAL(プロフ) - ネコさん» ネコさんありがとうございます…、気づいた時めちゃ声出ました、、音で覚えてちゃ行けないですね……!!! (2023年1月28日 14時) (レス) id: dd7884e58b (このIDを非表示/違反報告)
ネコ - いつも楽しく読ませてもらっています。面白いです、藤真さんのまは、真じゃないでしょうか?間になっていますよ。更新楽しみにしています。 (2023年1月28日 11時) (レス) id: 424c5bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2023年1月21日 19時