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『こんにちは〜〜〜っ！！！！！』
先生から聞いた授業のある日、午後は早退してエンデヴァー事務所に来ていた。
相変わらずせわしない事務所のサイドキックたち
エンデヴァー「チームアップは全てリスト化しておけ。」
『あ！エンデヴァーさんこんにちは！』
エンデヴァー「Aか、どうした、突然。」
『少し大事なお話を、ひとつふたつできたらな…と。』
エンデヴァー「奥で待っていろ、すぐ行く。」
スマホを握りしめて難しい顔をしていた、チラッと見えた相手はなんと焦凍くん。
明らかに体育祭のときに聞いた話からは想像できないエンデヴァーさんの様子に驚いた
『(私が出会ったときの、寡黙で他を寄せつけないような雰囲気をまとう私の大好きなフレイムヒーローはもうここにはいないんだなぁ)』
と、寂しくもあり嬉しくもあるそんな気持ち。
雄英入るまでは轟家の事情も全くと言っていいほど知らなかったからしょうがないとはいえ、
ｶﾞﾁｬ
エンデヴァー「待たせた、話とは何だ。」
『あ、はい。
実はですね……』
毎度思うこと、自分からこの事を口にするときにどうしても怖くなってしまう。
『エ、エンデヴァーさんは死穢八斎會って覚えてますか？』
エンデヴァー「？あぁ、覚えている。
お前らも先日のインターンの時に対峙したらしいな。」
『そうなんです、そのときはもうヒヤヒヤしちゃいました。
多くの被害もあったわけですし、』
エンデヴァー「それがどうかしたのか」
『っと、その件と直接関係がある訳では無いんです。
焦凍くんの仮免補講があった日、覚えてますか。
あの日私、寮の前でもう1人の受講者、爆豪くんの帰りを待ってたんです。』
口を閉ざしたまま、真剣な眼差しで話を聞いてくれる。
『それで、彼らが帰ってきたとき、死穢八斎會の残党があのクスリを撃ったんです。爆豪くんに向かって。』
「……」
『私は、その事に一歩周りより早く気付いて、もう必死で。
それで気が付いたときには、私の個性は消滅していました。
私が顔を覚えていたのでその男はすぐ警察に連行され、他に目立った被害もありませんでした。』
「…そうか。」
『それで、と言ってはなんですけど。』
「どうした？」
『インターン、辞退させて頂けないでしょうか。』
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作者名：HAL | 作成日時：2022年9月13日 3時
