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文化祭ムードもすっかりとなくなってきたころ、私はとある場所へ呼び出されていた。
『あの、お話って……』
通形「あれ！キミこの前にもいたよね！」
『通形先輩？
あ、もしかしてお話っていうのは……』
相澤「そうだ、個性について。」
通形「と、いうのは？」
『実は、私も死穢八斎會の残党に例のクスリを撃たれてしまって現在は通形先輩と同じく無個性の状態なんです。』
通形「それは、初めて聞いたよね！」
『一緒にインターンに行ったあの4人と、イレイザーしか知りませんでしたから。』
相澤「そこで、の話だ。
エリちゃんの個性は対象の時間を"戻す"という能力。
もしあの子が個性の制御を行えるようになれば、お前たち2人の個性も戻るかもしれないってことだ。」
『それは、初耳でした…』
相澤「まあ、通形もこのこと、水沢の個性が消滅したことについては他言無用で頼む。
通形は休学という形を取っているが、水沢は本当に今のままでいいのか？」
『え？そりゃまあ、休学なんてしたらバレちゃいますし。
元々体ひとつで戦ってたわけだし、今更あんまり変わらないですけどね』
通形「それは良いことだね！
とりあえずその事は分かったとして、エリちゃんは、 今なにを？」
相澤「あぁ、そのことについても話すことがある。」
今度は波動さん、天喰さん、緑谷くんたちと合流してエリちゃんの元へ向かった
『エリちゃん、初めまして。
水沢Aです。』
初めは通形先輩や緑谷くんの後ろに隠れていたエリちゃんだけど、膝を曲げて自己紹介をしたらこちらに出てきてくれた。
エリ「おねえさん、歌ってたひと…？」
『歌…？あぁ、文化祭かな？
そう、私歌ってたんだよ！』
エリ「おねえさんの歌、とても綺麗だった…！
踊りもたのしくて、おそらも飛んでて、それでっそれでね！！」
楽しそうなこの子に、自然と心が温まっていく。
そっか。ヒーローって、この為に
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作者名：HAL | 作成日時：2022年9月13日 3時
