二人なら最強、ただし相性最悪……？【ヒロアカ】 (ページ29)

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ふと、目に付いた。

全体が茶色みがかっていて、他はオレンジ系統でまとめあげられているカラーリングのギター

耳郎「レスポールか、初めてならいいと思う
ちょっと重いかもしれないけど、Aなら……うん、大丈夫そうだね

もしあれなら、試奏してみたら？」

『私、まだなんも弾けないよ……？』

耳郎「いーのいーの！

楽器は結構直感も大事だし、ビビっときたのを選ぶのってさ、サイコーにロックじゃない？」

とても、大事なことを教えて貰った気分。

『……それもそうだよね！』

試奏という名の試着のような時間

アンプというスピーカーみたいなものにギターを繋いで、音の出し方とか簡単な抑え方を教わった。

『凄いあったかい音だ、この音好きかも。』

何かを始めるきっかけは、もしかしたらこんなものなのかもしれない。

なんて難しいことを考えながらギターを触っていた

『それじゃあ、これにしよっかな』

初心者セットなるものがあるそうで、響香ちゃんに手取り足取り教えて貰いながら新しいギターを購入した。

『今まであんまりお金使うこと無かったから、パーっとこうして新しいもの買えるのっていいね〜！』

耳郎「思ってたよりポンポン決めてくからちょっとビビったけどね、アンタがそれでいいんならウチも嬉しい！」

ご飯屋さんに入り、注文をした後の時間でそんな会話をする。

買ったものは雄英にそのまま郵送してもらうことにした、かなりの大荷物になってしまうもんね

耳郎「ん、そのブレスレットかわいいね」

カップを持つ手に付けていることに気付いたのか、そんなことを言ってくれた。

『えへへ、お気に入り！』

耳郎「ふーん？
爆豪から貰ったネックレス、修理して別のアクセサリーにしてまで使うほど大切なんだ〜♡」

頬杖を付きながらニヤッと、言ってきた。

『だ、だって貰って1週間で壊しましたとか笑えないじゃん……！！
それに、デザインだって凄い可愛いし』

耳郎「まーそっか。確かに色々あったけどまだ2週間とかしか経ってないんだもんね。」

『ね！それに明日からは寮だよ？！
ホント楽しみだなぁ〜』

耳郎「でも、やること山積みすぎて着いてけるか不安だよ。
もっと要領よくこなせたらいいんだけどね」

『新学期のことも考え始めなきゃだ…もうやだ！！！

ホント、ヴィランに学校に色々忙しすぎない？！』

耳郎「そりゃそーだけどさ、雄英にいる以上しょうがないって」