二人なら最強、ただし相性最悪……？【ヒロアカ】 (ページ15)

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爆豪 side

目が覚めたら、俺はヴィランのクソ共に囲まれていた。

アイツは、

爆豪「おい、俺と一緒に連れてきたヤツどこやった。」

死柄木「一緒に連れてきた？

あぁ、水沢Aの事か。アイツなら、ほら。

もうすぐ死ぬんじゃないかな？
腕と足が折れてる、出血も酷いしなぁ」

俺は、目を疑った。

見たこともないようなぐらいボロボロになって、腕と足は目の前のヴィランが言った通りに見るからに折れているのが分かる。

折れている方の脚には、何かに刺されたような跡。

血が流れていた。

爆豪「(血が出るってことはアイツの意識はねえ、急いで病院連れてかねえと)」

死柄木「早速だが……

ヒーロー志望の爆豪勝己くん、俺の仲間にならないか？」

なに、言ってんだ。コイツ。

"爆豪くん！お友達になって！！"

そうやって笑う彼女に、いつからか惹かれていた。

いや、今思えば最初からだ。

雄英の敷地内を歩いてるアイツに見とれて、それで。

"きゃっ！！！"

今考えたら、一目惚れって奴だったのかもな。

"……好き。"

あの日だって、本当は聞こえていた。

自分に勇気がないから、わざと聞き返した。

自身のイライラも、最高潮を迎えていた。

爆豪「寝言は寝て死ね」

テレビの放送を見ながら、仮面野郎はツラツラと言葉を並べる。

死柄木「不思議なもんだよなぁ、何故ヒーローが責められてる！？
奴らは少ーし対応がズレてただけだ、守るのが仕事だから？誰にだってミスの一つや二つある。
「おまえらは完璧でいろ」って！？現代ヒーローってのは堅っ苦しいなァ、爆豪くんよ」

だらだらと、意味の無い戯言を続ける。

どーでもいい、早くしろよ。これだから馬鹿は。

目の前のこいつは本気で俺をヴィラン連合なんてグループに入れようと考えているのか、拘束をといた。

俺がすることなんざ、一つだ。

爆豪「黙って聞いてりゃダラッダラよォ、馬鹿は要約出来ねーから話が長ぇ。
要は「嫌がらせしてえから仲間になって下さい」だろ！？

無駄だよ。

俺は、オールマイトが勝つ姿に憧れた。

たとえ誰が何言ってこようと、そこァもう曲がらねえ」