二人なら最強、ただし相性最悪【ヒロアカ】 (ページ29)

今日:100 hit、昨日:205 hit、合計:211,295 hit

28 ページ29

相澤「原因は分からないのか？」

『…はい、今までこんなにったことなかったから、分からないです。』

相澤「ひとまず保健室だ、歩けるか？」

『……ちょっと、難しいです。』

相澤「ﾊｧ、見栄えは悪いが捕縛布で我慢しろよ」

______________________________________

ｷﾞﾘ

『……悔しい、これじゃあっ、もう上に行けない』

先ほどリカバリーガールに診てもらって、告げられたこと。

リカバリーガール「うーん、きっとこの前のヴィラン襲撃で無理をし過ぎたせいだねぇ。
休養はとったから大丈夫だとは思っていたんだが、まだ期間が短かったのかねえ……

可哀想だけどルートは大きく外れていたようだし今年の体育祭は諦めるしかないよ。」

相澤「……」

『はは、やっぱりそうですよね！
慣れないことをたくさんしちゃったもんで、体が追いついてなかったんだぁ、』

リカバリーガール「うん……

でも、アンタがいたから確実に他の負傷者が減っていたんだよ、それだけはちゃんと覚えておきなね。

よく頑張ったねぇ」

やさしくて、あたたかくて。

目から雫がこぼれないように、キュッと蓋をした

葉隠「あーー！A！！！

げっ、車椅子じゃん具合どう？大丈夫だった？」

『うん、何かこの前個性使いすぎたみたいでさ…』

芦戸「えっ車椅子！？！？何があった！！！」

わらわらと私の周りに人が寄ってきた。
みんな心配してくれていたみたいで、一々説明をするのは少し大変だったんだけどそんな煩わしさも少し嬉しかった。

『そういえば、今体育祭どんな感じ？』

麗日「あ！え、！？車椅子？！？！」

『あはは、お茶子ちゃん、今体育祭どうなってる？』

麗日「今？えっとね、ちょうどさっき騎馬戦が終わったところだよ！」

騎馬戦、そっか、かなり時間が経ってたのか。

『騎馬戦か、見たかったなぁ』

切島「ん、水沢？」

上鳴「おー水沢！姿見えねえと思ってた、大丈夫か？」

『うん、ばっちし！
みんな出てたんだよね、騎馬戦どーだった？』

麗日「デクくん、めっちゃカッコよかったんよ！！！」

『へぇ、緑谷くんか。』

上鳴「かっこいいって言ったら、ウチの轟もやばかったぜ！」

切島「爆豪は相変わらずだったな、アイツ。」

『……見たかった、なぁ。』

みんなと話していた陰で彼がさらに苛立っていたことだって、私には知る由もなかった。