汚職警官は、大切な人を救えるか？ (ページ6)

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降谷「お、ようやく現場復帰か？」

先程ホシを捕まえたあと、私は久しぶりに公安としての仕事をしに来ていた。

組織の任務を最優先していたために色々ツケは回ってきているようで私の机の上には見たくもない量の書類が積まれている。

『お陰様で。』

降谷「風見から聞いたんだが、さっき捜一の方が騒がしくなっていたらしい。」

『へぇ？』

降谷「何でも、昼過ぎに起こった通り魔事件のホシを捕まえたのにも関わらず、その捜査官ごと消えてしまったそうだ。」

『ふぅん……ぇ、？』

降谷「何か知ってるのか？」

いや、知ってるも何も…

『さっき、私が風見に頼んだカメラのハッキングはそのためでっ…』

風見「お疲れさまです、ってどうかしたんですか？」

『ねぇっ、さっき頼んだカメラのハッキング、もう一度お願い出来るかしら。

今度はもっと広範囲にして』

風見「なっ！？
む、無茶ですよ…」

『責任なら私が取る。

……悪いけど、これは命令よ。』

どうして、そんなことに…

『まさか、私と会ったから…？』

組織や上の人間が勘違いをしたんだとしたら辻褄が合う…

降谷「落ち着け、A。」

『落ち着いていられるわけっ、！！』

降谷「そんなに取り乱しているのなら、この件については目を瞑らないぞ。」

ﾄﾞｷ

『それは…困る。

私の友人が巻き込まれたわ、とても大切な子。』

『私のこの手で、何とかする。』

あの子は、こちら側に巻き込んでいい人間じゃない。

降谷「それでこそ君だ。

よし、ボクも上と掛け合ってこよう。
くれぐれも変な気は起こすなよ、景に怒られるのはたくさんだ。」

『ええ、頼んだわよ。』