検索窓
今日:13 hit、昨日:71 hit、合計:21,901 hit

159 ページ20

「悪いがそれには乗れねえよ」


『なっ!?どうして!!!?』







「小梅の言い分は分かった、でもブツがない以上はそこにあるって確信が持てねえじゃねえか。」




『…っ、でも!』







「俺のこと想ってくれてんのが痛いほど伝わってくるぜ小梅チャン?」


『死んでほしくない、絶対』






「その情報、どこで掴んだ」



『今はっ、まだ言えない。』

「潜入先の組織か?」




『それは無いって断言するわ、本件には一切関わってない』

「んじゃあ尚更無理だ、」





なんで、なんでなの……?






「だから、」





『え、?』














「お前がモノを見つけろ、タイムリミットまでに。



出来んだろ?首席サマ」








『………当たり前、絶対にやってやる。』


「おう、任せたぜ。」















『それとね、研二の目が、覚めたの。』



「それ、マジだろうな?」

『マジだよ、だから絶対私が陣平のこと救ってやるからね』



「頼むな、」








今できる最大限のことをしよう。


部下を何人か呼んできて、患者たちが不安になることがないよう秘密裏での捜査を行った。






色々な場所を探していくと、ついにそれらしきものを発見した。




『陣平、遅くなった。


見つけたよ、爆発物。
これは今から私が解体する』


「プロに任せろ、って言いたいとこだが……


どうせ時計が進んでんだろ?」



『うん。』

「どんな爆弾だ?」







『……レバーがついてる、もしかしてこれが?』



「あぁ、水銀レバーだろうな。

こっちはあと何本かコード切るだけだから、終わったらそっちに…」







「その必要はねえよ」







声の主は、車椅子に乗った研二だった。

探したんだよ〜?なんて言いながら手をヒラヒラさせている、昏睡状態が長かった割に元気すぎやしないか??



『えっ、研二?!
まだ動いちゃだめっ…!!』

萩原「人命がかかってるっつーのに寝てられるかよ、俺仮にもデカだぜ?」







松田「ハギがいんなら、そっちは大丈夫そうだな。
道具は持ってんのか?」









『ん、陣平が昔くれたやつ持ってきてるから。』





そうして、私は研二に手順を教えて貰いながら手順をひとつずつ踏んで爆発物を処理していった。


『ラスト……』





周りには誰もいない静かな空間、無理を言って私が遠ざけさせたから。













パチン


コードを切った音と共に、モニターに表示されていたカウントダウンが止まった。

160→←158



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (107 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
349人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

霜月千(プロフ) - まさかの展開で心臓バクバクで夜しか眠れません…更新楽しみにして待ってます‼︎これからも頑張ってください‼︎ (2022年7月16日 14時) (レス) @page12 id: daaa59ce20 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:HAL | 作成日時:2022年7月3日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。