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「悪いがそれには乗れねえよ」
『なっ!?どうして!!!?』
「小梅の言い分は分かった、でもブツがない以上はそこにあるって確信が持てねえじゃねえか。」
『…っ、でも!』
「俺のこと想ってくれてんのが痛いほど伝わってくるぜ小梅チャン?」
『死んでほしくない、絶対』
「その情報、どこで掴んだ」
『今はっ、まだ言えない。』
「潜入先の組織か?」
『それは無いって断言するわ、本件には一切関わってない』
「んじゃあ尚更無理だ、」
なんで、なんでなの……?
「だから、」
『え、?』
「お前がモノを見つけろ、タイムリミットまでに。
出来んだろ?首席サマ」
『………当たり前、絶対にやってやる。』
「おう、任せたぜ。」
『それとね、研二の目が、覚めたの。』
「それ、マジだろうな?」
『マジだよ、だから絶対私が陣平のこと救ってやるからね』
「頼むな、」
今できる最大限のことをしよう。
部下を何人か呼んできて、患者たちが不安になることがないよう秘密裏での捜査を行った。
色々な場所を探していくと、ついにそれらしきものを発見した。
『陣平、遅くなった。
見つけたよ、爆発物。
これは今から私が解体する』
「プロに任せろ、って言いたいとこだが……
どうせ時計が進んでんだろ?」
『うん。』
「どんな爆弾だ?」
『……レバーがついてる、もしかしてこれが?』
「あぁ、水銀レバーだろうな。
こっちはあと何本かコード切るだけだから、終わったらそっちに…」
「その必要はねえよ」
声の主は、車椅子に乗った研二だった。
探したんだよ〜?なんて言いながら手をヒラヒラさせている、昏睡状態が長かった割に元気すぎやしないか??
『えっ、研二?!
まだ動いちゃだめっ…!!』
萩原「人命がかかってるっつーのに寝てられるかよ、俺仮にもデカだぜ?」
松田「ハギがいんなら、そっちは大丈夫そうだな。
道具は持ってんのか?」
『ん、陣平が昔くれたやつ持ってきてるから。』
そうして、私は研二に手順を教えて貰いながら手順をひとつずつ踏んで爆発物を処理していった。
『ラスト……』
周りには誰もいない静かな空間、無理を言って私が遠ざけさせたから。
パチン
コードを切った音と共に、モニターに表示されていたカウントダウンが止まった。
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霜月千(プロフ) - まさかの展開で心臓バクバクで夜しか眠れません…更新楽しみにして待ってます‼︎これからも頑張ってください‼︎ (2022年7月16日 14時) (レス) @page12 id: daaa59ce20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HAL | 作成日時:2022年7月3日 2時